Beat46・中級WEBドラム教室[md003-56]

【ハイハットワーク04-10】

 前号までの流れから、今度は譜面通りに、両手両足すべて8分音符で鳴らす形をやっていきましょう。
ハイハットを除く、両手とバスドラムの3つで、ピッタリ音を揃えられることが、ある程度出来ている、という前提で、そこにハイハットの踏みを加えるわけですね。
 両手とバスドラムに関しては、引き上げとショット(キック)の動きは3つとも同じでよい。
ハイハットの踏みだけが、ギリギリ迄閉じている必要があるので、他の3つとは違った動き、ということになります。
両手とバスドラムは、打面に当たると同時にすぐ引き上げる動き、つまりは、打面でバウンドする動きでいいわけですが、これと同じ動きでハイハットを踏めば、「シャンシャン・・・」という余韻の残る音になってしまいます。
オーケストラにおける、「合わせシンバル」=両手に一枚づつシンバルを持って、ジャーンと鳴らすもの、と同じですね。
そもそも、この合わせシンバルを元に、ハイハットは生まれたわけですが、どのように鳴らすか、ということの違いです。
ハイハットを踏んで「チッチッ・・・」と余韻のないシャープな音を鳴らすのが現状の目的ですから、ハイハットを踏む時の上下運動のうち、引き上げるタイミング=開けるタイミング、が他の3つとは違うわけです。
ショット=音を出すタイミング、はもちろん同じですね。
 ポイントは、結局のところ、「どの部位を基準とするか。」ということに尽きます。
 両手両足のうち、一番動きが安定していて、信頼出来るのはどれか?
恐らく、ライドシンバルを刻む利き手(右利きなら右手)であろうと思います。
ハイハットの踏みも、スネアもバスドラムも、基本的にはこの利き手に合わせて行く、という意識で動かしてみましょう。
複数の音のタイミングを合わせる場合、必ず「基準の部位」をひとつ決める必要があります。
 これは、バンドアンサンブルにおいても同じです。
バンドの場合は、基本的にはドラム、ということになり、皆がドラムに合わせて行く、という形。
なんとなく皆で同時に音を出しても、バラバラになる。
全員が、共通した一点に向かって意識を集中させていくことで、タイミングが合う道筋が出来ます。
 さらに次回へ続きます。

2014年05月03日発行第514号掲載

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