Beat46・中級WEBドラム教室[md003-57]

【ハイハットワーク04-11】

 前号で、バンドアンサンブルの話をしましたが、自分の両手両足を、4人編成のバンドに置き換える、ということです。
バンドにおいて、タイミングの基本はドラマー、と言いましたが、その役割は右利きなら右手、ということになり、他の部位もその右手に合わせるという意識で演奏します。
メトロノームは原則使うべきですが、まずは、メトロノームは鳴らさず、自分自身が生み出すテンポでやってみてもいいでしょう。
 多くの場合、ハイハットの踏みだけがイマイチ合わない、ついていけない、となるのではないでしょうか。
そこで、どうしてもハイハットが他の部位と合わない場合に、発想を変えて、今度はそのハイハットの踏みを基本として、他の3つの部位をそれに合わせて行く、というふうにしてみます。
こうすると、不安定ながらも、素早く開閉させるというハイハットの踏みの動きに、両手やバスドラムの音は比較的合わせやすいかもしれません。
 ただし、テンポ、音の間隔、というところで不安定になる可能性はありますね。
逆に、利き手を基本にすれば、音のタイミングは合わせやすいが、ハイハットの開閉にスピードがつけられない、つまり、両手やバスドラムの動きと同じになってしまうことが考えられます。
一方を取ればもう片方が・・・という堂々巡りになってしまうかもしれませんが、4つの音をまず揃えることを優先なら利き手を基本に、ハイハットの踏みそのものの踏み方を正しく、を優先にするならハイハットを基本に、という試行錯誤を繰り返しながら、やはり一番不安定であろうハイハットの開閉のスピードと、その動きを安定化させていく、という繰り返しをしていくしかないと思います。
 そして、最終的に、ハイハットを基本=柱として全体の演奏が出来るようになれば良い。
 また、両手とバスドラムの3つなら安定していた動きが、ハイハットの踏みが加わることで、例えばバスドラムが不安定になる、利き手でない方が上手く打てなくなる、などという症状も出ることがあります。
単体で、あるいは2つないし3つまではタイミングを合わせられるが、4つとなると、安定して動かせると思っていた部位までもが不安定になることはあります。
様々な演奏パターンの繰り返し、たやすく出来るパターンの繰り返し等、経験値、練習量によって個々の部位の動きの精度も上がって行くものですから、やはり、たくさん叩くことが一番、ということですね。

2014年05月10日発行第515号掲載

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