Beat46・中級WEBドラム教室[md003-42]

【ハイハットワーク03-07】

 スタジオで練習やレッスンをやろうと、部屋に入った時に、ハイハットスタンドをチェックすると、バネが一番ユルい設定になっていることをよく見かけます。
これはもう、ハイハットを踏んで音を出すことを一切やらないのか、と思ってしまいます。
脚力に自信のある人は、試しに、バネを一番ユルく設定して、ハイハットを素早く踏んでみてください。
(踏んですぐ開くやりかたでもかまいません。)
自分の足は速く動くのに、ハイハットの動きがそれについて来ないような感覚になるのではないでしょうか?
 そもそも、ハイハットスタンドにはなぜ、バネが付いているのか?
これはバスドラムのペダルのバネも同じ理由ですが、「足は乗せているだけで、実際に音を出す部分(音が出る部分)を直接足でコントロール出来ないから」です。
スティックの場合は「握って」いるので、振り下ろしも振り上げも、自分の手の力、動きでもって行えるが、足の場合は、反動、反発を利用しない限り、引き上げることは出来ないわけです。
ですから、一旦動きが止まっても、ビーターが戻せたり、ハイハットが開けられるようにバネが付いてるということ。
バネがないと、体重を抜いても、ビーターもハイハットも、動かすことは出来ないし、体重を抜いてビーターを戻す、あるいは、ハイハットを開ける、という行為も、足を乗せるフットボードを介しての伝達だから、その行為のスピードは、バネの強さによって決まる、ということです。
 バスドラムのペダルのバネも、ハイハットスタンドのバネも、練習においては、「最強」にして行うこと。
バネが強ければ、踏み込みに力を要するが、戻り、開きの反応が速くなる。
踏み込みで加えた力(=体重をかける)を抜くことがスムーズに行かなくとも、バネの力を借りて、次の音を出すための引き上げを行える、ということです。
 その上で、実際のバンド演奏の時には、少しバネをユルくし、自分がストレスなく動かせる調整をすればいいわけです。
ドラムの演奏は、身体にある程度負荷をかけなければ出来ないし、負荷をかけることが、次の動きの手助けにもなることをお忘れなく。
 また、負荷をかけることが、動かす力、スピードをアップさせることは言うまでもありません。

2014年01月25日発行第500号掲載

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