Beat46・中級WEBドラム教室[md003-40]

【ハイハットワーク03-05】

 前回は、ハイハットとバスドラムを同時に踏む場合の、主にバスドラムのキックの注意点、という内容になりましたが、今回は、ハイハットを踏む方の足の動きについても解説しておきます。
 ハイハットの開閉は素早く行う、ということは繰り返し述べて来ました。
ハイハットの2枚のシンバルの振幅は、2〜3センチ以内、と非常に小さいですから、この小さな振幅の範囲で、しっかりした音を出すには、開閉にスピードが必要です。
「しっかりした音」というのは、はっきり聞こえる音という意味で、大音量ということではありませんね。
 開閉のためには、足首から先の部分の動きが中心となりますが、では、足首から先しか動かしてはいけないのか、というと、そうではありません。
足首から先の、一瞬ゆるめてすばやく踏み込む、という動きを助けるために、ヒザ、カカトの上下も使います。
そのことは同時に、テンポキープのための動きにもなります。
 フットボードを蹴ってジャンプするつもりで足先に力を込めれば、ヒザ、カカトは引き上がりますが、大切なことは、「ヒザ、カカトが上がっても足先でボードを踏んだままにしておく。」ということです。つまり、体重はかけたままです。
これがバスドラムのキックと大きく違うところですね。
そして、引き上げたヒザ、カカトを降ろす勢いも使いながら、一瞬足先を緩めて、二枚のシンバルを開け、素早く踏み込んで閉じる、ということです。
 音を出すべきタイミングの、音符1つ分前でヒザ、カカトを頂点まで引き上げる、ということでは、バスドラムもハイハットも同じ。
ということは、バスドラムとハイハットを同時に鳴らす場合、ヒザとカカトの引き上げの動きは、左右揃えて同じ動きでいいわけです。
但し、その時、バスドラムは足先の体重は抜いて、ビーターを戻すが、ハイハットはまだ体重をかけて踏んだまま(閉じたまま)ということです。
そして、バスドラムのビーターが打面に向かって動いて音が鳴るまでの間に、ハイハットの方は素早く開けて素早く閉じる。結果的に、閉じるタイミングとバスドラムが鳴るタイミングを合わせる、ということです。

2014年01月11日発行第498号掲載

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