Beat46・中級WEBドラム教室[md003-34]

【ハイハットワーク02-24】

 前号では、「両足を同時に引き上げた状態を作るのに、3箇所の筋肉を使う。」という内容でしたね?
その時、重心が、左右どちらに傾いても、次の動きに影響が出る、と述べましたが、以前に述べたように、「若干、ハイハット寄りに重心が傾く。」のは良いと思います。
 普段の演奏に於いては、B.Dの方が動きが複雑であり、ハイハットは、オープン/クローズにせよ、踏んで音を出すにせよ、足が引き上げられている時間は比較的短いので、B.Dをキックしやすくするために、敢えてハイハット側に少し重心を傾けるわけです。
オープン奏法でB.Dをキックする人は特に、B.Dの足の方が遥かに長い時間、足(ヒザ、カカト)を引き上げていなくてはならない、
ということがわかるでしょう。
 では、オープン奏法を使わないなら、B.D寄りに重心が傾いても良いのか?というと、そうではない。
動きが複雑になるであろうB.Dの足は、常にキックしやすく、つまり、引き上げやすくしておくべきだし、ハイハットの方は、踏んで音を出す場合に体重をかけることを利用して、スピードをアップさせたい、という理由からです。
 オープンの時も、足(ヒザ、カカト)を引き上げている時間は、長くても半拍であることが大半、と捉えて、体重がややかかっていても、素早く弾き上げられるように練習して対応するのが賢明でしょう。
但し、重心が傾くと言っても、「足の部分だけに、かかる体重の差を少し付ける程度で、上半身は真っすぐなまま。」と捉えた方がいいでしょう。
上半身まで傾くようであれば、過度に重心を傾け過ぎ、と言えると思います。
 さて、前号(前々号)に於ける、1拍目のB.Dとハイハットのオープン/クローズの動きが出来るようになるための、練習パターンをひとつ紹介します。
それが、今回の譜面のものです。
2、4拍目のS.Dのショットはナシですが、叩いても良いでしょう。
1、2拍目は、B.Dは4分音符で鳴らしますが、3拍目で前号までと同じ16分音符が混ざります。
1、2拍目と3、4拍目では、ハイハットのオープン/クローズの動きは同じですが、「B.Dの2つ目の音が、3、4拍目の流れの中では1つ早い。」ということで、1、2拍目と、3、4拍目を対比させながらやると良いでしょう。
このパターンの場合、2拍目のB.Dをキックするために、恐らくハイハットのオープンと同じタイミングで足を上げたくなる筈です。通常は、もう少し引き上げが遅くてもいい筈ですが、両足同時に上げ、そして同時に下げる、つまり両足の上下運動を揃える方が全体の動きとしてはわかりやすい筈です。
それを踏まえて、「3拍目は、引き上げは両足同じで、下げは、B.Dのキックを先に。
オープンした足がが降りる前にキックして音を出す。」と意識してやれば、わかりやすいのではないかと思います。
あくまでも、方法のひとつ、ということですが、「B.Dで16分音符をキックするには、4分音符や8分音符の時よりも、キックのスピードが必要。」ということもよくわかるのではないかと思われます。


2012年05月05日発行第410号掲載

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