Beat46・中級WEBドラム教室[md003-31]

【ハイハットワーク02-21】

 さて、今回のパターンは前号までの総括的なものです。
 譜面を見てください。
 ハイハットオープン/クローズを全拍で繰り返し、バスドラムも、スネアドラムの部分以外は連打します。
今回のパターンでのポイントは、1、3拍アタマ(オモテ)の部分であろうかと思います。
ハイハットのクローズ=2枚のシンバルが閉じられるタイミングと、バスドラムのキック=ビーターが打面に当たるタイミングをぴったり合わせること。
全体として音数が多いパターンですから、ここがズレると、ごちゃごちゃとまとまりなく聞こえる。
前号で述べたように、ハイハットを操る足へ若干体重をかけ気味にしてバスドラムをキックしやすくしておき、クローズの動きそのものをテンポキープの動きとして捉えて演奏すると良いと思います。
また、バスドラムは、2、4拍のスネアの部分だけ音を抜くわけですが、特に速いテンポでは、スネアを打つ時にバスドラムをキックする足のヒザを確実に引き上げることがポイントです。
特に、キック時にビーターを打面につける奏法をやっている人に必要です。
そうしないと次のキックが遅れてしまうでしょう。
両足を連続して動かしますから、片方の足の動きが乱れることで、もう片方の足の動きも狂う可能性が大きい。
両足の安定した動きということを考えると、必然的にその両足の方に意識を多く配分することになるでしょう。
ということは、両手の動きは、ある程度「放っといても勝手に的確に動かせる。」
ようになっていなくてはならない。
逆に、両足の安定した動きにある程度自信が持てれば、両手の音量、音色等もより繊細な部分をコントロールしようとする余裕が出来るでしょう。
ですから、上手く出来ない時は、まず両手だけで練習して、ハイハットの強弱をつけながら叩き、且つスネアもちゃんと叩けるようにし、クリアしたら今度はハイハットのオープンクローズの動きを加え、それもクリアしたらバスドラムを加え・・・、というように少しづつ動かす部位を増やして行きましょう。
まず両足から、でもいいのです。
両足の動きだけから始め、1、3拍の、バスドラムのキックとハイハットのクローズをピッタリ揃えられたら次はハイハットの刻みを加え、オープン/クローズと刻みのショットがピッタリ揃えられたら、スネアを加え、というふうに。
 両手両足の4つ全てを動かして演奏する場合、4つのうち3つの部位は、さほど意識せずとも動かせて、気にするのは1つでいい、という状態なら「出来る」と言えるでしょう。
最低でも4つのうち2つ、つまり全体の動きの半分に意識の大半を使えば出来る、という状態にしないと、恐らく「出来ない」ということになる。
4つのうち3つの動きに意識の大半を使わざるを得なければ、演奏としては成り立たないと思います。
「長く続かない」「テンポキープが出来ない」「他の楽器の音を聴く余裕が無い」というようなことになると、これはまだ出来るようになったとは言えない、と判断すべきでしょう。

2012年04月14日発行第407号掲載

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