Beat46・中級WEBドラム教室[md003-30]

【ハイハットワーク02-20】

 前号からの続きです。
 今回は特に、「オープンのための足の引き上げの速さ」について、
 『テンポが変わっても同じく、引き上げの速さは重要。』
ということを力説したいと思います。
 テンポが速ければ、おのずとオープンの足の動きは速くせざるを得ないわけですが、問題は、スローテンポの時です。
スローテンポでは、音符と音符の間の時間も当然長くなり、ハイハットのクローズからオープンまでの時間も長いわけですが、長く時間があるからといって、ゆっくり足を上げていけません。
ギリギリまでクローズしておき、素早くヒザとカカトを持ち上げてオープンにすること。
B.Dのキックも、時間があるからといってゆっくり、あるいは早めにビーターを戻して、ゆるりと降ろせば、音はちゃんと鳴らないわけですが、連打の場合は、おのずと音と音の真ん中のタイミングでビーターを戻してタイミングを計ることになることが多いですから、ビーターを引き上げるために足を持ち上げている時間が、必然的に長くなる場合もある。
だからこそ、もう一方の、ハイハットを操る足の引き上げは素早くして、両足が引き上がる状態を回避するべきです。
B.Dをオープン奏法でキックするなら尚更ですね?。
ビーターは打面でバウンドさせて引き上げてくるのがオープン奏法ですから、B.Dをキックする方の足は、常に引き上げられているわけで、そうなると、ハイハットを操る方の足は極力、降ろしている時間が長い方が良い、ということになります。
いずれにせよ、「B.Dのビーターが引き上げられた状態からキックのために打面に動き始めるまでは、ハイハットオープンも開始しない。」ということ。
 また、オープン奏法を使う場合、ハイハットがオープンされてからクローズされるまでの時間(この間、ハイハットシンバルがジーッと鳴っている)は、両足が持ち上がっている時間が生まれます。
当然、スローテンポのときの方がその時間は長い。
これはやむを得ないことですから、両足を持ち上げた状態で、身体の重心を保てるように、腰回りやお尻の筋肉、そして太ももの筋肉を鍛えてください。
具体的には、背筋を伸ばした状態で両足を持ち上げて、長い時間静止出来るように繰り返し練習しましょう。
また、実際の演奏では、ハイハットオープン時に、B.Dの方の足が少し下がるのは良いと思います。
ビーターが打面に付いてしまわない程度ならばOKでしょう。
 また、B.Dのキックの奏法に関わらず、「重心をやや、ハイハットを操る足の方へかけながら」演奏すると良いと思います。
ハイハットオープンがちょっとやりづらくはなりますが、演奏に於いては総体的に、B.Dをキックすることが多いので、そのB.Dをしっかりキックするために、少しなら重心を傾けても良い、ということ。
また、その状態で、ハイハットのオープンの引き上げさえしっかり出来れば、クローズは、重心が傾いて体重がかかっている分、しっかりクローズしやすいというメリットも生まれます。
ただし、極端に重心を傾け過ぎないようにしましょう。

2012年04月07日発行第406号掲載

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