Beat46・中級WEBドラム教室[md003-29]

【ハイハットワーク02-19】

 今回紹介するリズムパターンは、ハイハットオープンの部分に、バスドラムのキックも加えるものです。
 譜面を見てください。
 オープンは3拍目ウラのみですが、ここにキックを加えます。
(今までのパターンはすべて、クローズの部分にしかバスドラムのキックはなかったですね。)
今回のパターンの一番のポイントは、やはり「ハイハットオープンの足の引き上げの速さ」ということです。
この引き上げの速さがないと、B.Dのキックに影響が出るでしょう。
3拍目でB.Dを連打するわけですが、アタマの1打をキックして、ビーターが上がって来た時点では、まだハイハットオープンは開始されずに、足は降りていなくてはならない。
そして、2打目のキックのスピードと同等の速さで、オープンのための引き上げが成されることが理想です。
理想というより、必須であると言えます。
B.Dのキックには、キック後にビーターをすぐに引き上げる=オープン奏法と、キックしてビーターを打面につける奏法があり、テンポや奏法により、1打目のキック後にビーターが上がって来るタイミングには違いがありますが、如何なるB.Dのキックの仕方をしても、ハイハットオープンのための引き上げのタイミングは同じです。
B.Dの打面に向かって動くビーターと、ハイハットオープンの足の引き上げが同時に互い違いに動く形、ということです。
ハイハットオープンの足の引き上げにスピードが無いと、どうしても早めに引き上げなくてはならない。
そうすると、一瞬ですが、両足を引き上げた状態が出来てしまう。
そのことが、B.Dの2打目をしっかりキック出来ない原因になることが多いでしょう。
また、引き上げを早めることで、ひとつ前のハイハットの音も「ジャリッ」と中途半端に開いた音になる可能性もある。
また逆に、B.Dの2打目のキックに対して、オープンの足の動きが遅れれば、オープンそのものが遅れてオープンの音がちゃんと鳴らない。
 オープンのための足の引き上げにスピードをつけるには、(既に述べたかも知れませんが)引き上げの時に、足先の蹴り上げを利用することです。
太ももの筋肉からではなく、まず、足先の蹴りで動きのきっかけを作り、後は太ももの筋肉も使って引き上げる。
ただし、この「蹴り」と、太ももの筋肉による持ち上げにタイムラグを作ることなく、ほぼ同時に両方使う、というつもりで。
また、足先の蹴りに頼り過ぎて力が入ると、足先に体重が残り過ぎて、ハイハットが上手く開かなくなる可能性があります。
さらに、この蹴りでもって、オープンそのものを意識し過ぎて足先が離れてしまってもいけません。
「足先への力の入れ加減」と、足の動きそのもののスピードがポイントです。
 次回に続きます。

2012年03月31日発行第405号掲載

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