Beat46・中級WEBドラム教室[md003-27]

【ハイハットワーク02-17】

 さて、前号では、ハイハットのクローズの動作と、ハイハットを刻むスティックのショットのタイミングの合わせ方の話で終わっていましたね。
(A)「足に手を合わせる」のか、
(B)「手に足を合わせる」のか、
どちらが良いか?という問題。
これは、手(スティック)と足、どちらにテンポキープの主導権を持たせるか?ということです。
今回取り組んでいるリズムパターンでは、ハイハットは8分音符を強弱をつけて刻んでいます。
対して足=ハイハットスタンドを操る足は、ちょうど4分音符の速さで動いている形です。
しかも、その真ん中で引き上げていますから、その動きが自然と「拍のウラのタイミング」とっていることになる。
これはテンポをとる基本的な動きとほぼ同じであり、よって(A)の、「足に手を合わせる」、つまり、テンポをとる基本的な動きをしている足を基に(主王権を持たせて)、それに、ハイハットを刻んでいるスティックの動きを合わせた方が良い、という結論です。
これを意識することは、当然、ハイハットのオープン/クローズの動きにしっかり意識を分配させることにもなる。
対して、ハイハットを刻む手(=スティック)は、足より細かい8分音符を刻んでおり、動きとしては速い=忙しい動きなので、テンポキープの基本とするには適さない、ということです。
さらに、オープン/クローズを今回のように連続して行いながら、ハイハットの刻みに16分音符を混ぜるバリエーションもある。
オープンの前に1打追加して、「ツクチーツクチー・・・」と鳴らす形などです。
こうするとますます音符が細かくなり、忙しい動きになります。
 初心者の頃は、きっと一番動きに信頼性のある利き手(ハイハットを刻む方)の動きでもって全体の動きとテンポキープをリードして来たと思います。
が、実はテンポキープ、リズムキープの基本は「大きくとって細かくうたう」というのが理想的な形なのです。
そして、「大きくとる。」は、楽器の音として出ない部分の動きで行い、「細かくうたう。」は口で言う、もしくは頭の中に描く、あるいはそうしながら実際に手足で音を出す、という二段構えということ。
よって、(A)の「足に手を合わせる」ように出来た方が良い、ということです。
 この、テンポキープの二段構えについては、別途また解説しますが、今回のパターンについては、ハイハットのオープン/クローズの上達のためにも、「足に手を合わせる」アプローチで全体の演奏をキープさせた方が良いでしょう。

2012年03月17日発行第403号掲載

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