Beat46・中級WEBドラム教室[md003-24]

【ハイハットワーク02-14】

 前号からの続きです。
 譜面を見てください。前々号の形に、前号のアップダウン奏法の拍のオモテ/ウラの動きを逆にしてはめ込んだ形です。
 さしあたり、オープン/クローズはしなくてもいいので、ハイハットの刻みの「弱・強・弱・強・・・」の動きと、B.Dのキック、S.Dのショットとの関係性を掴んでください。
 やってみるとわかりますが、初めはどうしても、拍のオモテでスティックを振ってしまう、つまり音が強くなってしまうと思います。
B.Dをキックするとき、S.Dを打つ時、いずれもハイハットを刻むスティックも一緒に強く振ってしまう。
これまでの様々な演奏パターンがそうであったのだから無理もない。
しかし、今回の形は、B.Dのキック、S.Dのショット、これら「下向き」の動きに対し、ハイハットを刻む手首が「上向き=引き上げ」の動きであり、双方逆の方向への動きだからやりにくい。
まず、この双方逆方向への動きをクリア出来なければ、今回のパターン、そして、それを応用した前々号の「全拍ウラオープン」の形は出来ません。
ただ、手首は上向きの引き上げではあるが、スティックそのものは、先端(チップ)が下がって行ってショットする形であることは通常と変わりない。
ですから、アクセントでない拍のオモテ部分は、手首の関節を引き上げながら、「(A)人差し指と親指の支点部分を振ってスティックを下ろす。」という意識を強く持つことです。
アクセント(=オープンのショット)で強く打った時、すべての指でスティックを握るのではなく、薬指と小指は若干開け気味にし、人差し指、親指、そして中指の3本を中心にして握って止める。
そして、手首を引き上げる時は、握りは完全に緩め、指はスティックに添えられてる程度にする。
指をギュッと握ってしまうと手首は動かしにくいですよね?。
ですから、握りは緩めに、また、すべての指を握り込まないように、ということを維持しながら振れば、手首がぐにゃぐにゃしやすいと思います。
上記(A)のこともやりやすくなります。
ただし、アクセント(=オープン)のショットで、スティックが跳ね上がらないように。
5センチ以内ぐらいの高さで止まらないと、手首の関節からの引き上げが出来ず、恐らくそのままスティックが上がってしまうでしょう。
 また、ハイハットを打つポジションと、S.Dを打つ手のポジションも再確認しましょう。
通常なら、S.Dのショットのための引き上げに合わせて、ハイハットを打つスティックも高く引き上げられますが、今回の場合は、S.Dを打つ時、ハイハットを打つ手のグリップは低い位置にあるわけですから、S.Dはそんなに大きく振って打つことは出来ないわけです。
ハイハットを打つ手のグリップを出来るだけ身体に近づけ、S.Dを叩くスティックの上に極力かぶらないようにします。
 また、S.Dを打つのも、小さいストロークでも強いショットも出来るように、手首と指の強化も必要でしょう。
S.Dを叩く動きとハイハットを刻む動きが、それぞれ独立した、別の動きとしてコントロールしている感覚を掴んでください。
この感覚を掴むことは、様々なコンビネーション、フレーズの演奏に活かされます。
 次回に続きます。
2011年12月10日発行第389号掲載

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