Beat46・中級WEBドラム教室[md003-23]

【ハイハットワーク02-13】

 今回は、ハイハットのオープン/クローズに於ける、スティックワークについて解説します。
前号のパターンの、「全拍ウラでオープン」の演奏を行う時に使えれば、オープン/クローズにメリハリがついて、音がまとまります。また、これまでに紹介した、3拍目ウラ、4拍目ウラ、3、4拍目ウラでのオープン(/クローズ)に於いても、使えた方が良いスティックワークです。
 譜面を見てください。
ハイハットを8分音符で刻む形ですが、各拍のアタマにアクセントがついています。
「強・弱・強・弱・・・」と叩くわけで、結果的に、前号に述べたように、手首をぐにゃぐにゃと動かすようになります。
この動きを「アップダウン奏法」とも言います。
 まず、スティックを十分に振り上げ、ハイハットのエッジ(端っこ)を狙って、スティックの腹(=太くなり始める部分)で、少し斜めにショットする。これがアクセント部分の動きです。
このとき、手首は返さず、スティックの先が、手首よりも少し高いぐらいの状態でしっかり止めます。
そして次に、握りを緩めて、「手首の関節から引き上げて行き、その過程で下がって行くスティックのチップ(先端)で、ハイハットシンバルの表面を軽くショットする。
これがアクセントのない、各拍のウラの部分の動きです。
そこから、チップ(先端を)手首の上向きの返しでもって引き上げ、次のアクセントのショットへ移行する。
以上の二つの動きを繰り返す結果、手首、スティックがぐにゃぐにゃと動いているように見えるのです。
簡単にまとめて言うと、アクセントのショットは手首を下向きに返してスティックを振り下ろすが、アクセントでない音は、手首から引き上げるついでにチョンと打つ。
振って1打、引き上げ1打、です。
通常、1回振れば音は1つですよね?
しかし、このアップダウンでは、1振りで2打です。
1粒で2度美味しい・・・ってグリコかっ(笑)。(若い人はこのフレーズで笑えないかも)
 この、アップダウン奏法は、速いエイトビートでのハイハットの刻みでも使えますし、フレーズの音に強弱をつけるアクセントプレイでも使います。
前号のパターンで使う場合は、アクセントは当然、拍のウラの部分になり、今回とはオモテ/ウラが逆になります。
そのことも含めて、次回もう少し掘り下げて解説します。
2011年12月03日発行第388号掲載

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