Beat46・中級WEBドラム教室[md003-15]

【フットワークの再確認・ハイハットワーク02-05】
 前号までは、ハイハットのオープン(=開ける、緩める)の足の動きを解説しましたが、今回は、クローズ(=閉じる)の足の動きを解説します。
既に、オープン/クローズ両方の練習に取り組んでいるかと思いますが、解説を参考に、自分の足の動き、使い方がどうなっているかを確かめてください。
 クローズの時は、足の動きは正に「踏む」という感覚です。
引き上げられた膝とカカトを降ろしながら、足の裏の関節から足先の部分でもって、2枚のハイハットシンバルを「キュッと閉める」。
その瞬間、カカトが止まる筈です。(カカトをフットボードに着地させてしまうと、逆に足先がゆるんでしまいます)
この、『キュッと』という感じがポイントです。
オープンと同様、このクローズの動きも素早く行わないといけない。
その素早さがあることにより、クローズのタイミング、つまり、「ジーッ」と鳴っている音を止めるタイミングが的確にコントロール出来るわけです。
 譜面の1、2拍目を見てください。
前回までのものと同じですが、2拍目アタマ(繰り返す場合は2、4拍目アタマ)でクローズであり、ここで「ジーッ」というシンバルの鳴りがピタッと止まなければならない。
そのタイミングはすなわち、スティックでハイハットを打つタイミングでもあり、つまり、ショットとクローズがぴったり同じでなければならないということです。
クローズが遅れると、スティックのショットで「ジャリッ」という音になってしまいます。
また、クローズすることで、ハイハットを1つ鳴らしたように聞こえますから、余計な音がひとつ混じることになり、クローズが早すぎても、リズムが正しく刻まれたハイハットの音にならない。
 譜面の3、4拍目は、スティックのショットとショットの真ん中で閉じた形ですが、意図してこのタイミングで閉じるのなら、演奏としてはOKです。
しかし、そのつもりがないのに早くクローズし過ぎた、或は、クローズが遅れた、ということにならないように気をつけてください。
要は、「ジーッ」というオープンの音を、どれだけ伸ばすのか、というコントロールが出来なくてはならないということであり、そのためには、演奏のテンポが速かろうが遅かろうが、クローズする動きのスピードが不可欠、ということです。
カカトをつけたまま、足先を緩めるやりかたでオープンをしてしまうと、足先だけを動かしてクローズをする形をやらざるを得なくなり、結果、動きにスピードがつけにくく、閉じるタイミングが狂いやすくなる、ということになります。
但し、キュッと踏む力は、普段のクローズ時よりも強くしないように。
また、その強すぎる力を継続的に加えないようにしてください。
クラッチのネジの締めの強さを越えると、心棒を締め付けているクラッチのネジが滑って、トップとボトムの開きがガバーッと広くなってしまいます。
 次回に続きます。

2011年10月08日発行第380号掲載

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