Beat46・中級WEBドラム教室[md003-12]

【フットワークの再確認・ハイハットワーク02-02】
 前号で、ハイハットの「オープン」に於ける足の使い方を解説しました。
「ハイハットワーク1-1」でも述べましたが、カカトをつけて足先だけを上げて、というやり方はしないように。
このやり方が、よろしくない理由は、今回の解説で裏付けられるでしょう。
 前号の内容の確認ですが、
(1)クローズ(通常の演奏)の状態では、カカトがわずかに浮いていて、足のウラの関節から、指の先端の「面」でフットボードをおさえている。
(2)オープンにするには、太もも、及び太ももの付け根の筋肉を使って、足全体を持ち上げ、結果、膝とカカトが上がって、フットボードをおさえている部分の「面積を減らし」て、2枚のシンバルを開ける。
この時、指先はフットボードから離さないこと。
 ポイントは、上記(1)(2)の動きを素早く行えた方が良い、ということです。
クローズからオープンにする時は、カカトをつけて足先だけを上げる(緩める)やり方でも、さほどスピードは変わらないかもしれませんが、問題は、「オープンからクローズにする時」です。
オープンからクローズへの移行は、ハイハットスタンドのペダルを「踏む」という動作と同等です。
足先だけで踏むよりも、足全体で踏む方がスピードがつく、すなわち、素早く踏める、というのは明確ですよね?。
オープンからクローズにする時は、膝とカカトを素早く沈め、カカトがフットボードに付く前に、足先(足のウラの関節から指先まで)で、グッと踏めばいいわけです。
 クローズからオープン、オープンからクローズ、この両方いずれの動きをも素早く行うには、クローズからオープンにする時に、太ももと、太ももの付け根の筋肉で、足全体を持ち上げるやりかたの方が良いということ。
オープン/クローズの繰り返しを素早く行う時(例えば、16分音符ウラの連打で「タチィッチィッチィッチィッ。」と鳴らすようなフレーズ)、足先の上下だけでは、かなりキツく、追いつかないと思います。
ハイハットスタンドも、バスドラムのペダル同様、バネが内蔵されており、このバネの強さによって、オープンのスピードは左右されます。
しかし、クローズは、演奏する人の足の動きのスピードに依る。
また、オープン/クローズの前後で、バスドラムを動かすこともあるわけですから、オープン/クローズそれぞれの動きが遅いと、特にバスドラムとのコンビネーションに影響が出てしまいます。
実際に演奏の中でオープン/クローズを使ってみるとはっきりわかるでしょう。
 次回より、その具体例を挙げながら解説して行きます。

2011年09月17日発行第377号掲載

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