Beat46・中級WEBドラム教室[md003-03]

【フットワークの再確認・ハイハットワーク01-03】
 前回に述べた(3)(4)について解説していきます。
 まず、(3)ですが、ボトムを乗せる皿のような部分にネジ、もしくはつまみのようなものがついていると思います。
これを右回し(ネジが締まる方向)に回すとボトムのシンバルが持ち上げられて行きます。
結果、水平なトップのシンバルに対して、ボトムは少し斜めになりますね。
そうすると、オープンの状態のとき、片側は2枚のシンバルが完全に離れているが、その反対側は、2枚のシンバルの間隔が狭まり、わずかに離れているか、少し触れ合っている状態になる。
この、間隔が狭い方を、スネアドラム側へ持って行ってください。
スタンドの高さを調節する部分のネジを緩め、スタンドの柱(軸)を回転させて合わせます。
☆スタンドに寄っては、ボトムの皿のネジ(つまみ)を回すと、その反対側が持ち上げられるものもあるので、注意してください。
 この調整を何故行うのか理由を述べます。
ハイハットオープンの「ジーっ」という音は、トップとボトムの2枚のシンバルが擦れ合って出る音です。
ハイハットは通常、トップの方を叩きますが、叩いた勢いがボトムにまで届かなくてはならない。
オープン時にわずかに触れ合ってれば、トップを叩いた勢いがボトムにも伝わり、双方の振動が干渉し合って「ジーッ」と音が鳴る。
スティックを斜めに当てれば、ボトムの端っこも同時に叩くことになる、とも言えるでしょう。
わずかに離れている状態でも、ショットされたトップが揺れてボトムに振れれば「ジーっ」と鳴るわけです。
オープンの状態であまり2枚が離れすぎているとこの擦れ合う音は出せない。
ボトムを少し斜めにする理由は「双方擦り合わせて干渉させ合い、ジーっという音を出しやすくするため。」ということです。
 また、トップとボトムをどの程度離すかは、決まりはありませんが、オープンの演奏時は、最大まで開くことはない、ということ。
これは、擦れ合う音が出しにくいということだけでなく、最大まで開くと、ペダルのチェーン(ベルト)とスタンドの中の棒のジョイント部の金具が、スタンドの柱の下部に当たり、その衝撃が棒を伝ってトップのシンバルに伝わり、「コワーン。」という、ちょっと耳障りな音が出てしまうから、というのもあります。
ペダルに足を乗せて踏み込み、勢い良く足を離してみてください。
「コワーン」という音が大きく鳴って、よくわかると思います。
 次号で(4)について解説します。

2011年06月04日発行第362号掲載

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