Beat46・中級WEBドラム教室[md003-02]


【フットワークの再確認・ハイハットワーク01-02】

 今回はまず、ハイハットスタンド/ペダルのメカニックな部分を、セッティングの仕方のポイントも含めて述べて行きます。
 以前に「セッティングの仕方」で述べた内容とダブる部分もありますが、実際の演奏のあり方と関わって来るため、さらに詳しく述べていますので、御了承の上お読みください。
 基本的なセッティングとして、シンバルの高さと位置、ペダルを置く角度を決めた上で、調整すべき箇所がさらに4つあります。
(1)脚の付け根のすぐ下辺りにある、黒いダイヤルのような部分。
(2)トップとボトムのシンバルの開き具合。
(3)ボトムシンバルを乗せる皿の部分に付いているネジ。
(4)クラッチの上下の締まり具合。
の4つです。
 まず(1)ですが、これは、スタンド内部に装着されている「バネ」の強さを調節するものです。
練習の時は、左回りに一杯まで回し、バネの強さを最強にしておく。
(スタンドに寄ってはこのダイヤルが付いていないものもあります)
 このバネは、ペダルに乗せる足を浮かせた時に、トップのシンバルが上がってくるためのものですが、バネを強くすると、トップのシンバルの上がり=つまりオープン=の反応は良くなりますが、踏む=クローズ=に足の力が必要になる。
逆に、バネを弱くすれば、踏むのはラクになるが、オープン時の反応は鈍くなる。
あまり弱くし過ぎると、速いテンポでハイハットを踏んで音を出すとき、足がテンポについて行ける動きをしていても、シンバルそのものの動きがついてこないことがあり、かえって辛くなります。
バネを強くした状態で使用し、踏み込む足の力を鍛えて行く方が賢明。
その上で、本番などの演奏では、バネを少し緩くして、踏み込みをラクにするといいでしょう。
 ドラムの演奏中は、両足を使うことになるわけですが、足は降ろしておく方が上半身は揺れにくく安定するわけですから、足は降ろす(踏み込む)より上げる方がやりにくいということ。
故に、バネは強くしておいて、上げる動作をやりやすくしておく方がいいということです。これはバスドラムのペダルにも言えることです。
現行のバスドラムのペダルは、バネを最強にしても、踏み込みがとても重くて出来ない、と言うほどにはならない筈です。
 続いて(2)ですが、これは、トップのシンバル上部に付いている「クラッチ」というパーツに付いているネジを緩め、ペダルを2〜2.5センチほど踏み込み、その状態でネジを締めるといいでしょう。
また、(1)に於ける、ダイヤルを左に回すことでもこのトップとボトムの開きは広がりますから、まず(1)を行い、しかる後に(2)の作業をした方がいいと思います。
 また、(1)での調整でバネを緩めにしておいても、(2)での開き具合を大きくすると、踏み込みは重くなります。
さらに、開き具合があまり大きいと、開閉の動きそのものがやりにくくなり、開きすぎた状態でショットした音は、ちょっと汚い音になります。
 この、「汚い音」ということについては、(3)の解説、また、オープンの演奏の解説の時に詳しく述べます。
 次回、(3)(4)について解説します。

2011年05月28日発行第361号掲載

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