Beat46・中級WEBドラム教室[md003-01]

【フットワークの再確認・ハイハットワーク01-01】
 今回より再び中級編です。
 中級レベルのポイントとも言える、ハイハットの扱い方について述べて行きたいと思います。
 ハイハットは恐らく、ドラムセットの中で一番コントロールが難しいパーツでしょう。
利き足ではない方の足を使う、音の伸びを意図的にコントロールする、音色が繊細に変わる、などの理由で、難しいと考えられます。
それだけに、誤ったやり方も多く見られる。
 例えば、
(1)「カカトをつけて、つま先を上下させて開閉している。」
(2)「トップとボトムの開きの設定を極端に狭くして、足を完全に離して開いている。」など。
これらは、すべて間違いです。
(1)のやりかただと、速い開閉について行けない。
(2)のやり方は、速い開閉の時のオープンの音色が限定され、また、閉じる動作のタイミングを的確に行えない。(開閉の、開=オープン、閉=クローズ、です)
 また、「ハイハットのコントロールが苦手なことに目をつぶっている。」人も多いように思われます。
初歩から始めて、リズムパターンやフィルインをある程度覚えれば、それだけで演奏の骨格は作れるし、ハイハットのコントロールを使わずとも何とかなってしまう。
それで、「ハイハットはなんとなく、らしい形で出来ればいいや。」という妥協をしてそのままにしている、という感じ。
どうでしょう?
 ライブ等の演奏や、レコーディングに於いてはある程度、妥協は必要。
出来るかどうかわからないことをやるよりも、確実に出来ることをやって、アンサンブル全体の質を上げた方がいい。
しかし、やはり練習で妥協はすべきではない。
ハイハットのコントロールがしっかり出来ることは、「上級レベルへのパスポート」と言ってもいいです。
 次号より、まず、ハイハットスタンド/ペダルのメカニックな部分と、スティックでショットしながらのオープン/クローズのありかた、フットワーク=踏んで音を出す、という内容を順次解説して行きます。

2011年05月21日発行第360号掲載

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