Beat46・中級WEBドラム教室[md002-07]


【フットワークの再確認・ツインペダルとツーバス-07-】

 今回は「ツインペダルとツーバス」3で紹介したフレーズの応用編です。
 このフレーズがキッチリ出来れば、ツーバス(ツインペダル)を使ったいかなるフレーズも、ほぼ対応して行けるでしょう。
 すぐに出来ないものがあっても、練習を重ねることで克服出来る見通しは立つ、といった感じでしょうか。
 ツーバス(ツインペダル)の演奏を自分のものにするプロセスとしては、これまでに述べた通り、まず、
(1)両足左右同じ音量・音色で安定したキックを続けられるようにし、
(2)利き手で8分音符を刻みながらのリズムパターンで(1)の動きが伴えるようになり、そして、
(3)両手で同じ音符を連打(16分音符等)することと切り替えを行ってもテンポが揃えられるようにして、しかる後、
(4)両手両足同時に同じ音符を連打しても、ひとつひとつの音符のタイミングをピッタリ揃えられるようになること、
という流れです。
 従って今回のフレーズは(4)の段階のものです。
 当メルマガでは内容(フレーズ)の紹介の順序が上記と多少前後しましたが、やってみて出来ないようなら、一つ前の段階に戻ると良いでしょう。
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 譜面を見てください。
 両手の動きはあえて複雑にしました。タムやシンバルへの移動を絡めたものになっていますが、実際はもっと簡単な移動パターンからやって、段階的に難しくしていくといいでしょう。
 どのような移動パターンにするかは、それぞれ自身で創作してみてください。それはそのまま、自分のフィルインのバリエーションとして使えます。
 今回のようなフレーズを練習する必要性について述べます。
 音符を叩く(キックする)時には、その人の「クセ」というものが現れます。
 例えば、(A)利き手(利き足)でない方の音が少し詰まり気味(タイミングが早い)、或はモタリ気味(ハネル感じに聞こえる)、若しくは、(B)フィルインとして叩く時に、リズムパターンの時と比べて少し前ノリ(速い)、後ノリ(遅い)などです。
 (A)については利き手(利き足)でない方を強化することでクリアになると思います。
 問題は(B)の方です。
 例えば手で16分音符を叩いたとき、リズムパターンの時より前ノリになる人は、足で16分音符を叩いた時にも同じく前ノリになる可能性が高い。
 16分音符そのものは左右のツブも揃っているが、微妙にテンポが変わってしまう、ということです。
 このようなクセが極端にある人は、まず、手で叩く16分音符を、リズムパターンの時と同じテンポで叩けるようにし、しかる後に、その手にピッタリ合わせて両足でキック出来るように練習した方がいいでしょう。
 リズムパターンとフィルインでテンポが変わっても良くないし、手と足でテンポが違っても良くない。それはフレーズによってテンポが変わってしまってキープ出来ないということですから。
 (A)についても、聴感上は問題なくても、両手と両足では微妙にクセが違って現れたりすることもあるので、
「両手ででも両足ででも、ピッタリ同じに連打出来るようにする」
ために、今回のようなフレーズは練習しておくべきですね。
 基本的には「手に足を合わせる」でいいと思います。より安定しているであろう手のタイミングに足を合わせていく。
 特に、16分音符のウラ(利き手利き足ではない方で出す方の音)のタイミングを合わせて行きましょう。
 利き手利き足の音のタイミングがズレるとしたら、これは手と足で音を出すテンポそのものがズレている、と判断してよいと思います。
 ツインペダル(ツーバス)によるプレイはとても魅力的ではある。
 トライすることでハイハットワークにも役立つ。
 が、やはり手本となる両手のスティックワークがある程度安定していないと、実際の演奏ではなかなか上手くいかないかも知れません。バンドの音で必要なら、頑張って練習するしかない。
 ハイハットワークに活かすためだけであれば、自分なりに「ここまで動かせるようになろう。」という目標を決めて取り組んでみましょう。
 意外と上手く出来て、音楽の好みまで変わっちゃったりして(笑)。
2010年06月19日発行第312号掲載

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