Beat46・中級WEBドラム教室[md002-06]


【フットワークの再確認・ツインペダルとツーバス-06-】


 今回は、ツインペダル(ツーバス)に於ける、左右のフットワークの安定性の向上と、スピードアップのためのメニューを紹介します。
 譜面を見てください。
 6連符を両足でプレイしようというものです。
 6連符といっても、6つ全部音を出すのではなく、拍のウラ(間)の部分だけ3連打させるものです。すべての音を左右交互に1打づつキックしてください。
 このフレーズのポイントは、

 (1)利き足でない方(右利きなら左足)からスタートさせる。
 (2)拍のアタマの音を最大にする。(当然、1拍目のアタマの音も大きく、です。)
  また、ウラ拍の3連打の最初の音から次の拍のアタマまで、段々と音量を上げる感じで。

 以上2つのことを意識してキックした場合、利き足でない方の足の力を、より使おうとする筈。
 つまり、弱い方の足の強化になるわけです。
 また、一番強い音が拍のアタマ、テンポをキープするタイミング(4分音符のタイミング)であり、このことが利き足でない方の足(=弱い方の足)にかなり意識を持って行くことにつながります。
 強く音を出そうとする部位、テンポキープのためにわかりやすい拍のアタマで音を出す部位、この2つがいずれも同じ弱い方の足でキックするわけだから、相乗効果で、弱い方の足の強化に適したフレーズと言って良い。
 もちろん、両足でドカドカと、出来るだけたくさんキックすることも、弱い足を強化することにはなるが、連打だと、弱い方の足はいつまでも弱い音のままで、半ば惰性でキックしてしまう可能性も高い。
 両足の音を揃えるには、弱い方の足の脚力とスピードが、利き足のそれに、極力近づかなくては(左右同じになれば理想)いけないから、常に、利き足より大きな負荷をかけ続けなければ利き足に追いつかない。
 よって、今回のフレーズのように、拍ごとに連打を止めながら、音の隙間を作った方が、弱い方の足の動きと音を、きっちりチェックしながら強化していきやすい、ということです。
 また、今回のフレーズは、手の練習、スティックコントロールのスピードアップにも有効です。
 実は、手でこれをやる場合、テンポが速くなるに従い、右手も左手も「ダブルストローク」の動きで叩くことになります。
 右手も左手もダブルストロークの動きで振るが、そのタイミングを左右で少しずらして叩くと、今回のこのフレーズになります。(あくまでも音を出す手順は左右交互です)
 ダブルストロークに於いては、「1打目を弱く、2打目を強く。」が基本であり、上記(1)と同様、利き手でない方からスタートして、その利き手でない方の音量を利き手より大きくさせようとすれば、自然と上記(2)の通り、だんだん音を大きくする感じに叩けるわけです。
 ☆拍のウラの3連打のアタマから、次の拍のアタマまでの4つの音の部分が、左右のダブルストロークを、少しずらす感じにして叩く部分です。
(ダブルストロークについては別途述べますが、ダブルストロークの叩き方がわかる人は、今回のフレーズを手でもやってみてください)
 もっとも、足の場合は、ダブルアクションも利き足の方がやっと出来る程度の人が大半でしょうし、利き足でない方の足で、ダブルアクションの動きをやるのは至難の技でしょうから、足の場合は、手のように考えず、とにかく左右交互に、出来るだけ速く動かすと、いうことを意識してやれば良いと思います。
 今回のフレーズは、出来る限り速いテンポまで挑戦してみてください。
 ◎また、テンポを上げていく際、拍のアタマの音と、3連打の最初の音との間隔は、きっちり「8分音符1個分」開けること。
(この部分の間隔がしっかり開けられないと、ヨレた16分音符の連打のようになってしまいます)
 そのために、メトロノームを8分音符で鳴らしてやるのもいいと思います。
 その際、拍のアタマの音と3連打の最初の音、この2つがメトロノームの音とぴったり重なっていればOKということです。
 ただし、上記(1)と(2)のポイントをお忘れなく。
 メトロノームを8分音符で鳴らすと、拍のオモテとウラの区別が、いつのまにかつかなくなり、全部の音が同じ音量になってしまって、練習の効果が半減するので注意が必要です。
 オモテとウラの音色を変えて鳴らせるメトロノームもありますが、それでもやはり、音量が全部同じになってしまう可能性はある。
 自分の出しているキックの音をよくよく聴き取りながらやってください。
2010年06月12日発行第311号掲載

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