Beat46・中級WEBドラム教室[md002-01]

【フットワークの再確認・ツインペダルとツーバス-01-】
 さて、今回から、ツインペダルとツーバス(ツインベースドラム、ダブルベースドラム)について述べて行きたいと思います。
 ツインペダルとは、元々はシングルペダル=いわゆる通常利き足片方のみで使うペダルの左側に別の駆動(回転)の仕組み(バネも含む)を加え、それを長いジョイント棒でつなげ、その棒の反対側の端にもう一つのフットボードを付けて、ハイハットスタンドの隣に置いたもの。とでも言えば良いでしょうか。
 そして、通常のペダルのビーターの隣に、もう一つのビーターが付けられ、ハイハットスタンドの隣に置いたフットボードを、利き足とは違う方の足で踏めば、そのもう一つのビーターが動く。
 つまりは、一つのバスドラムを両足でドカドカやって、速い連打のバスドラムの音を鳴らす。スティックでタムやスネア等一つのパーツをシングルストロークで連打するのと同じ動きですね。
 対してツーバスとは、通常使うバスドラムの隣(=利き足ではない方の側)に、もう一つバスドラムを置き、やはりそれにも通常のペダルを装着して、片足づつ、それぞれ別のバスドラムを鳴らして、速い連打のバスドラムの音を鳴らします。
 ツーバスもツインペダルも、片足では出し切れない、速い(音量も大きい)連打のバスドラムの音を鳴らすのが目的です。
 え?、そんなの知ってるよって?。まあまあ、知らない人もいるからさ。皆で上達しましょう(笑)。
 この、ツインペダルなる物が登場したのは、今から20年ぐらい前だったと思います。それまでは、ツーバスしか手段がなかった。
 このツーバス、ビジュアル的にはかっこいいんですが、場所を取る。そしてハイハットスタンドが通常の物では使えない。使えなくはないが、3本の足があるので、もう一つのバスドラムの、さらに隣に置かなければならない。足の長い君でも届くまい(笑)。
 よって、足のない、ツーバス用のハイハットスタンドを、専用アタッチメントでバスドラムのリムに固定し、そのペダルがバスドラムのペダルの隣に来るようにセットするのです。
 バスドラムがもう一つ必要な上に、専用のハイハットスタンドも要る。費用もかかるわけです。
 そこに、ツインペダルが登場した。画期的でした。通常のペダルの2倍か2倍強ぐらいの値段で買え、しかも、シングルペダル(通常のペダル)としても使える。
 当時ハードロックバンドをやってた私は、即買いました(笑)。
 フットボードをハイハットスタンドの隣に置くので、ハイハットスタンドの足が邪魔になるのですが、足を回転させられるハイハットスタンドも発売されて、邪魔にならないように足を動かせるようになった。
 また、当初は、シングルペダルにオプションとして、もう片方の駆動をくっつける、というような仕様でしたから、シングルペダルのビーターが、バスドラムの打面の中央に当たる関係上、もうひとつのビーターが打面の中央から少し外れた所に当たり、連打で音を揃えにくかったのですが、今のものは、2本のビーターが均等に打面中央から少し外れた所に当たり、ビーター同士の間に打面中央が来るように出来ているようです。
 今回、このツインペダルとツーバスを解説する主な目的は、B,Dの速い連打に使えるようになるためだけではない。
 利き足ではない方の足を強化して、ハイハットワークをスムーズに出来るようになるため、というのもあります。
 ハイハットワークに強くなるのが目的としながらも、同時にツインペダル、ツーバスの練習にもなる、とも言える。

 次回に続きます。
2010年05月08日発行第306号掲載

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