Beat46・中級WEBドラム教室[md001-06]

【フットワークの再確認・バスドラム-06-】
 前号(B)についてもう少し詳しく述べます。
 ヒザの上下と、足先の両方を使っている状態とは、具体的にどんな形かというと・・・、カカトが足先より低いところで上下していれば、これは足先中心の動きとなるでしょう。それでもわずかにヒザは上下させられる筈です。
 極めて速いスピードでキックする場合はこの形にならざるを得ない。(カカトはあくまでもフットボードには着かない)
 カカトが足先よりもわずかでも高く上がれば、足全体の筋肉を使ってキックしていることになります。この場合足先は、動くビーターを打面に当たる手前で加速させ、強く打面をヒットするための力として使われる。
 それ以外のヒザや太ももの部分は戻って来たビーターを打面方向へ押し戻す切り替えをしていると言って良いでしょう。ヒザや太もも、と足先で若干役割が違う。足先中心でキックする場合は、打面方向へ押し戻す役割と、加速させる役割の両方を足先に頼ることになるので、キツいわけです。
 ですから極力ヒザの上下を伴った方がいいのです。
 また、足先に頼るやり方の人は、「ペダルのバネ」を緩くする傾向にあるのではないかと思います。バネを緩くすれば確かに踏み込み(蹴り込み)はラクになる。が、ビーターの戻りが鈍くなる。極端にバネを緩くしてみてください。上手くビーターが戻って来ずに、速くキック出来ないと思います。
 速い連打ではビーターが打面に当たった反動がある分、ビーターの戻りはあるほうですが、余裕のある速さの時にとてもコントロールしづらい。
 スティックと違って、ビーターを握っているわけではないので、打面に当たった反動か、バネの強さでもってしか、ビーターを戻して来れないわけです。
 キックした時ビーターを打面につけたままにする奏法だと、ビーターの戻りは打面に当たった反動はなくなる。キックしてビーターをすぐ戻す奏法の人も、ひざを素早く引き上げても、ビーターがそれに付いて来ない。
 バネは出来るだけ強くして、ビーターの戻りは最大限勢いがつくようにし、ヒザの上下を伴ったやり方で、スピードと音量、をコントロール出来た方が良いということです。
 足を鍛える練習の時はガチガチにバネを強くし、演奏する時には少し緩めてラクにキックする。野球選手が、練習で思いマスコットバットで打ったり、重くて大きいボールを打ったりして、試合で鋭く振ったり、ボールを遠くへ飛ばせるようにすることと同じですね。

 キックのあり方、そしてペダルのバネの強さ、再確認してみてください。(終)
2009年08月08日発行第267号掲載

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