Beat46・中級WEBドラム教室[md001-05]

【フットワークの再確認・バスドラム-05-】
 前回迄の解説をまとめましょう。

(A)ヒザの上下は、手で言えば腕の振りに相当する。
  強くキックするために、ヒザの上下を伴ってキックする。

(B)速くなるに従い、ヒザの上下は小さくなって良い。
  音量を大きく保ちたければ、足首から先を使う割合を増やし、ビーターの振幅を大きく保てば、音量は保たれる。
  ☆但し、ヒザの上下はわずかでも残すこと。

(C)音量を抑える場合も、ヒザの上下は小さく残し、ビーターの振幅を小さくして音量を抑える。

(B)については、これまでの解説の補足も含まれます。
 ヒザの上下を小さくするだけでは、ビーターの振幅も小さくなり、速くても、大きい音は出せなくなります。そこで、足首から先の動きを加えてビーターの振幅を維持すれば音量は保たれる。「ヒザの上下も使いながら足先も使う」ということになりますが、これは足首に力を入れないようにして、柔らかく動かせるようにすれば出来ます。(この場合、足先を使うと言っても、カカトは着地してはいけません。)
 打面にビーターが当たる瞬間は足首にも力が入ります。その力を瞬時に抜いてビーターを上げさせ、またキックして力が入る・・・この力の「抜き」と「入れ」をどこまで素早く切り替えられるかで、動かせる速さが決まる。
 一方、カカトをつけて、足先の上下だけで動かすやり方は、確かに音量は抑えやすいし、ある程度の速さ迄は動くでしょう。このやり方でずっとやって来た人は、「この方がやりやすい」と思うかも知れません。
 しかし、演奏での表現の幅、ということを考えると、圧倒的に不利です。下半身は安定させやすいが、大きな音は出せない。足先だけで、スピードと音量を稼ごうと思ったら、相当鍛えなくてはならない。足先を速く強く動かすには、スネの筋肉を使いますが、このスネの筋肉だけを「異常に強くすることは出来ない」というのが筆者の考えです。
 ならば、足全体の筋肉を使って、スピードと音量をコントロール出来る練習をしたほうが効率的であると思います。
2009年08月01日発行第266号掲載

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