Beat46・中級WEBドラム教室[md001-02]

【フットワークの再確認・バスドラム-02-】

 さて、前回の練習パターン、うまく出来ましたか?(練習パターンとは言っても、実際の演奏でも出てくることのあるフレーズです。)
 テンポが速くなるに従って、だんだんヒザを上げるのが辛くなってくると思いますが、出来る限りヒザを上げてキックし続けられるテンポの上限を高くしていくことがキック力(パワー・スピードの両方)をアップする練習になります。
 では、ヒザはどの程度迄上げれば良いのか? 答えは出来る限り高くです。とはいえ、あまり高く上げ過ぎると、足先がフットボードから離れてしまいますから、そうならない範囲で出来るだけ高く、です。
 ヒザを上げる、ということはすなわち、「足首を伸ばす」形になる、ということにもなります。が、注意すべきは、力を入れてピーンと伸ばすのではない。
「太ももの筋肉を使って、自分の足のヒザから下を持ち上げる」
のです。そして、足先だけがフットボードについたままで、ヒザ・カカトを持ち上げる結果、足首が伸びた状態になる、ということ。
 ですから、本来B.Dのキックの練習を続けた場合、太もも、或いは、太ももの付け根あたりが痛くなる・だるくなるべきなのです。
 もし、それより先に[スネ]の筋肉が痛くなったり、だるくなったりしたら、それは、足首から先の力に頼っている、すなわち、ヒザ・カカトを上げて足全体の力を使った、正しいキックにはなっていないということ。
 また、この「ヒザ・カカトを上げる」ことが上手く出来るか否かは、イスの高さがポイントになります。「低すぎるよりは高過ぎる方がいい」と私が言う所以です。
 座ってペダルを足に乗せた状態で「ヒザよりお尻が高い」ことが原則ですが、これだと、ヒザは上げやすいはず。反対に、お尻が低い状態からヒザを上げるのはきついはずです。ヒザをお尻と同じ高さ迄上げるのは比較的容易。
 しかし、そこからさらに高く上げるとなると、太もものみならず、「腰」が辛くなるはずです。ですから、あらかじめヒザよりお尻を高くしておけば、ラクにヒザを上げられる幅が出来る。
 このことからすると、「イスが低い人は、正しいキックがやりづらい」もしくは、「正しいキックをしようとすることで腰も痛めやすい」ということです。
 イスの高さも再確認してみてください。
2009年07月11日発行第263号掲載

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