Beat46・中級WEBドラム教室[md001-01]

【フットワークの再確認・バスドラム-01-】

 中級レベルあたりになると、エイトビートの様々なパターンやフィル・インも出来るようになっているとは思いますが、「クセ」というのも付きかける時期でもあります。
 特に、両足の使い方については、演奏中、自分の目でなかなか確認出来ない。通常はスティック、手の動きを見ながら演奏するからですね。手の動きの方が音数も多いし、必然的に演奏中は手を見ることになる。
 従って、B.Dをキックする右足、H.Hを操る左足(いずれも右利きの場合)は、知らず知らず、自分のやりやすい使い方になってしまっている可能性が高い。音が鳴っていれば「出来た」と認識し、繰り返すうちにそれが当たり前になり・・・。
 完全に「クセ」とならないうちに、足の使い方を再度チェックしておきたいと思います。
 まず、B.Dをキックする足からチェックです。
 まず、キックする時、「ヒザを引き上げてキック出来ている」かどうかです。
 ペダルのビーターを上げた状態(スティックで言えば振り上げた状態)にするには、ペダルのフットボードにかかっている体重をゼロにしなくてはならないが、太ももの筋肉でもってヒザを持ち上げ、それによって「カカトも上がり」、足先だけがフットボードに触れている状態にする。この動きに従ってビーターが上がってくる、というのが正しい使い方です。
 多くの人がやってしまうのは、[足先を上げてビーターを上げる]という動き。正しい使い方との違いは「カカトが上がるか上がらないか」です。
 踏み込んだ状態(ビーターが打面に当たった状態)では、カカトは下がっていますが、フットボードには付かず、少し浮いている状態が正しい。ここからビーターを上げて来た時、カカトの高さが変わっていなければ、[ヒザはちゃんと引き上げられてはいない]と判断すべきでしょう。
 足先を上げるやりかただと、キックする時、足全体の重み、そして蹴る力を使えない。足首から先の力だけでキックすることになり、強い音が出しづらいわけです。カカトがわずかでも浮いていれば、辛うじてヒザから下の部分の力は使えるが、キック力は落ちます。
 また、B.Dを連打する時に、1打目はヒザが上がっているが、2打目をキックするときには上がって来ない、という人もよく見かけます。
 連打するときは、2打目の方を強く打つ位の方が音量は揃うわけだから、2打目でキック力が落ちる蹴り方だと音量は揃えづらい。また、2打目でヒザを上げて来ないと音の間隔が詰まる可能性もあります。
 譜面の通りにB.Dをキックしてみてください。右手はF.T、左手はS.D(右利き)としたのは、演奏しながらB.Dをキックする足の動きが見えるからです。
 3連打のB.Dの1打ごとに、確実にヒザを上げてからキック出来ているかどうかをチェックしてください。ヒザが上がれば必ずカカトも上がる。
 従って、ヒザの上下があるかどうかを見ていれば良いということです。(カカトよりもヒザの方が見えやすいですよね。)

(次号に続く)

2009年07月04日発行第262号掲載

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