Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-10]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-10-】


 さて、変拍子を演奏するために、わかりやすい拍子に分けて捉える、あるいは、わかりやすい言葉や名前を当てはめて捉える、ということを解説してきました。
どちらのやり方を選ぶかは、自身のやりやすい方で良いと思います。
ただ、演奏の中にシンコペーションなど、拍をまたいで音が伸びる形があったり、音同士の間隔が広かったり(=休符が多いということ)、このような演奏の場合は、拍を分けたり、言葉や名前を当てはめる、ということも、演奏自体の形の方に意識が傾くので、難しくなります。
ですから、少なくとも、わかりやすい拍子の演奏の精度を上げ、シンコペーションなどの形をしっかり自分のものとしておきましょう。
 変拍子を捉えながらのテンポのキープ、というのは難易度が高い。
それに加えて、手足のコンビネーション、パーツ移動、ということにまで意識も使わなくてはならない。
以前にも述べたと思いますが、テンポのキープと、手足の動き、移動、など、演奏には様々な要素が絡んでくるし、その要素のひとつひとつに多くの意識を使わなければならないとなると、演奏は成立しません。
増して、変拍子において、わかりやすい拍子の組み合わせで捉えるならば、そのわかりやすい拍子での演奏がしっかり確立されていないと、組み合わせての演奏は出来ないでしょう。
バンドで変拍子の演奏にチャレンジするのであれば、まず4拍子の演奏の精度を高いものにすることです。加えて、3拍子の演奏の精度も高くしておくべきでしょう。
そのうえで、変拍子の演奏においては、拍子を捉える、ということに意識を使い、テンポキープだとか、手足の動き自体にはあまり意識を使わなくても良い状態に持っていくことですね。
 また、実際に変拍子が使われている曲を数多く聴いて、イメージを掴むことも大切でしょう。
どんな拍子の演奏なのかを分析し、それをコピーしてみるのも良し。
変拍子を聴く回数や演奏の量を積み重ねて、変拍子の感覚を掴む、自分のものにすることです。
わかりやすい拍子の演奏も、そうやって積み重ねてきたハズですから、同様のプロセスは必要ですね。頑張ってください。

(終わり)

2019年06月29日発行第0783号掲載

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