Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-07]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-07-】


 さて今回は、「変拍子」について解説していきましょう。
 変拍子とは、わかりやすいスタンダードな拍子とは違う、中途半端な音符の数で1小節が構成されている拍子のことです。
例えば、スタンダードな拍子で、一番よく使われる拍子は4分の4拍子ですね?
これは、1小節の中に、4分音符が4つある、ということであり、言い換えれば、4分音符4つ分の長さが1小節である、ということです。
これに対して、「4分の5拍子」(=5拍子)というのがあります。
1小節が4分音符5つ分であり、4分の4拍子に、4分音符を1つ加えた長さを1小節として繰り返す、という形です。
ジャズのスタンダードナンバーの「Take Five」という曲がこの形をとっています。
また、「8分の7拍子」というものもあります。
これは、4分の4拍子=4分音符4つ分が1小節=8分音符8つ分が1小節、というのに対して、8分音符1つ分少ない長さを1小節とするものです。
さらには、「16分の17拍子」というものもあり、これも、4分の4拍子が、16分音符16個分(4分音符1つは16分音符4つ分の長さであるから)が1小節の長さであるのに対して、16分音符1つ分長くしたものです。
 変拍子の例を幾つか挙げましたが、どれも、スタンダードな拍子に、音符を1つ加える、あるいは減らす、という行為で作られている、ということがわかりますね?
4つ、8つ、16個、など、わかりやすい数(=音符)の、4拍子の場合の数に対して、1つ加える、減らす、ということをやって、変拍子をつくることが多いです。
8分の7拍子は、前号で紹介した8分の6拍子に、8分音符を1つ加えて、というアプローチでも出来ますが、8分音符8つ分から1つ減らして、という場合とは全く違った曲調となります。
いずれにしても、スタンダードでわかりやすい拍子と、ちょっとだけ違う、ちょっとだけ変える、ということですが、この、「ちょっとだけ」というところがポイントなわけです。
 次回に続きます。

2019年06月08日発行第0780号掲載

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