Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-06]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-06-】


 さて、今回はまた違った形の解説ですが、テンポやビートをチェンジするアプローチのために、知っておいた方が良いリズム、拍子、として捉えてください。
 譜面を見てください。
 一見、3連符のように思われますが、これは8分音符です。
左側の、拍子を表す数字が8分の6、となっていますね?
つまり、1小節の中に8分音符が6つある、8分音符6つ分の長さを1小節とする拍子、リズムである、ということです。
 ただ、この譜面のとおりに演奏すると、やはり3連符をビートとしたリズムに聴こえることは明確です。
このことを利用して、ビートチェンジ、テンポチェンジに応用するわけです。
例えば、エイトビートを演奏していて、途中で、この譜面のように、8分音符を3つづつに区切った形に変え、4分の4拍子の区切りは考えず、そのまま8分音符を3つづつに区切った演奏を続ければ、拍子が4分の4拍子から8分の6拍子に変わった、ということになります。
8分音符の速さそのものを変える必要はなく、区切り方を変えるだけで良い。
それで、拍子も変わり、テンポも変わったように聴かせることが出来ます。
 気づいた読者の方も居ると思いますが、今回のアプローチは、
『元々のテンポに於ける3連符を8分音符として使う。』
というアプローチの逆の形とも言えます。
今シリーズの、01〜03で解説した内容です。
ポールマッカートニー&ウィングスの、「バンド オン ザ ラン」という曲で使われている、ということも述べましたね?
1拍の中に2つ入る8分音符を3つづつに区切って、その3つ分を1拍としますから、テンポ自体も遅くなり、ガラっと雰囲気が変わります。
しかも、コントロールする音符の速さは変えなくて良いのだから、比較的簡単なアプローチと言えるでしょう。
 次回に続きます。

2019年06月01日発行第0779号掲載

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