Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-04]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-04-】


 さて今回は、比較的簡単なテンポチェンジのアプローチを紹介しましょう。
 譜面を見てください。
 前半2拍は、オーソドックスな16ビートですね。
それに対して、3,4泊目はどうでしょうか?
スネアが、2拍共、8分音符のウラに入り、全体として、テンポが2倍になったように聴こえる形です。
通常、リズムパターンにおいては、スネアは2、4拍目アタマに入るのが常套(じょうとう)であり、聴く側としても、そういう刷り込みがありますから、スネアが8分音符のウラに連続して入ると、テンポが2倍になったように聴こえるわけですね。
 一方、バスドラムのキックは全く変わっていませんね?
スネアの入れ方を変えただけで、ガラッと変わった聴こえ方となり、しかも、ハイハットの刻みは同じままで良い。
比較的簡単に、テンポを2倍に出来る、2倍になったように聴かせることの出来るアプローチです。
 テンポが2倍になったかどうか、というのは、演奏する上で、それまでの8分音符の速さを、4分音符として考えるのか、8分音符のままとして考えるのかで決まります。
この場合、8分音符のままとして考え、1小節の時間的な長さは変わらない、とする方が良いと思います。
テンポはそのままで、8分音符のウラにアクセントを置いた演奏に変わったと捉える方が、小節や拍の擦り合わせ、打ち合わせで混乱や食い違いがないであろうと思われます。
 気をつけなければならないのは、「演奏する上でのノリ方」を、バンド全員で統一する、といういうことです。
8分音符が4分音符に変わったと考えても、8分音符のままとして考えても、刻まれるビート=細かい音符の速さは変わりませんが、演奏する上で、「4分音符のタイミングでノル」というふうに捉えると、8分音符が4分音符に変わったと考えた場合、速さが2倍になるので、細かく、というか2倍になった速さでノッしまう可能性があります。
そうなると、従来のテンポのままでノッているメンバーと、テンポやリズムの感じ方が違ってしまいますね?
いわゆる、「ノリが違う。」ということになってしまう。
音符の速さ自体は変わらなくても、このノリ方で、微妙に出す音のタイミングがズレたり、アンサンブル全体での一体感が損なわれます。
理論上の音符の解釈が全員同じかどうかよりも、「ノリ方」を全員で統一する、ということは必ず守るべきでしょう。
 次回に続きます。

2019年05月18日発行第0777号掲載

[→]次のページ[lr010-05]【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-05-】

[←]前のページに戻る

[⇔]レッスンレポートメニュー


Copyright (C) 2006 Beat46 All rights reserved.
Beat46ドラム教室