Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-03]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-03-】


 前号の続きです。
 演奏の流れを止めることなく、テンポを変えるには、同じテンポにおける、様々な音符の速さの違いを応用して行う、ということですね。
その一例として、8分音符と3連符の速さの違いを用いたアプローチを前号まで解説してきました。
このテンポを変えるアプローチは、実際に使われてもいます。
 ポールマッカートニー&ウィングスの「バンド オン ザ ラン」という曲がそうです。
ミディアムスローのエイトビートのリズムで始まる曲ですが、途中から劇的な変化の流れがあり、アップテンポな雰囲気に変わります。ここでこの曲の詳しい解説を述べるより、まずは聴いてみてください。
 曲中でテンポを変える以上、やはり劇的な変化、曲調にはっきりとした変化がないと、変える意味はないですよね?
前号までに述べた、8分音符と3連符の速さの違いを用いて、テンポを1.5倍にするアプローチも、例えば、元々のテンポが80だとして、その1.5倍の速さは120になりますから、かなり劇的な変化と言えます。
演奏上の「ビート」(=演奏で使われる、一番目立つ存在、且つ一番細かい(速い)音符)は、多くの楽曲の場合、8分音符、3連符、16分音符の3つです。
少なくとも、これら3つの音符の速さの関係性を理解し、テンポをキープしながら、どういう順序で切り替えても大丈夫、というレベルには達して頂きたい。
このことは、テンポを変えるという目的のみならず、ポピュラーなリズムの表現に必要不可欠です。
 あとは、これら3つの音符の速さの違いを用いる時に、例えば、1拍が3つづつである3連符を、2つづつに区切ってエイトビートとする、その切り替えに慣れることです。
これは、ある程度の反復練習は必要でしょう。
音符の種類は、他にも様々にありますが、速さに少ししか差がないもの同士を応用しても、テンポの変化をさほど感じないという結果になりますし、まずは、この8分音符、3連符、16分音符の3つの違いと順不同の変化をコントロール出来るようになることを目指せば良いと思います。
 次回に続きます。

2019年05月11日発行第0776号掲載

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