Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr010-02]

【ビートチェンジ、テンポチェンジ、変拍子-02-】


 では、ビートチェンジを利用したテンポチェンジについて解説していきます。
 譜面を見てください。
 前半2拍は8分音符、後半2拍が3連符になっています。
この譜面を用いて、前号で述べた、「切り替えた3連符の1つひとつを8分音符とし、それが2つで1拍として演奏する」というアプローチについて、解説していきたいと思います。
 要は、「元々のテンポにおける8分音符とは違う別の音符の速さを、8分音符として用いて演奏する。」ということをやれば、演奏を止めることなくテンポを変えることができるわけです。
譜面を見て確認して頂ければわかりやすいと思いますが、3連符の1つひとつを8分音符とするならば、そ3連符が2つで1拍、ということになり、次の3つ目は2拍目のアタマ、ということになりますね?
 しかし、元々のテンポで考えれば実際は、その3連符の3つ目はまだ、次の拍のアタマよりも前のタイミングです。
そこが次の拍のアタマとなるわけだから、元々のテンポの3連符1つ分だけ、1拍が短くなる=テンポが速くなる、ということになりますね?
3連符1つ分、つまり1拍の長さが3分の1だけ短くなる=1拍の長さが元の長さの3分の2になる、
ということは、テンポはその逆=2分の3倍速くなる==1.5倍速くなる、ということです。
 このように、理論的な裏付けに則ってテンポを切り替えるならば、バンドのメンバー全員が、どれだけの分テンポを速くするか(遅くするか)を共有できるので、演奏の流れを止めることなく、テンポを変えられるわけです。
ただし、この方法を用いるには、メンバー一人ひとりが、リズム理論を理解していることが前提となります。
4分音符(1拍)、8分音符、3連符、16分音符など、様々な音符がそれぞれ1拍を、何等分したものか? を理解していることです。
音符の名前も、正確にわかっていることも含めて、ということになります。
そうでないと、テンポを変える時の打ち合わせ、擦り合わせにおいて、意思の疎通が上手くいきません。
 さらに、同じテンポの中で、様々な音符の切り替えのコントロールが出来ることです。
理論的に理解していても、演奏のコントロールが出来なければ、アンサンブルは成り立ちませんね?
リズム理論を理解することは必須であると常々述べていますが、まず、理解がなければ到達点が見えないわけですから、演奏のコントロールの練習も出来ない、ということですね。
 次回に続きます。

2019年05月04日発行第0775号掲載

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