Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr009-01]

【リズム感の向上のためにドラムを習うのはマル?-01-】


 昨今、ベースやギターをやる人が、「リズム感を身につけるためにドラムを習おうかな、と考えている。」というのをちらほら聞きます。
この発想は、今に始まったことではなくて、以前からそういう相談を受けることもありました。
私としては原則、来る者拒まず、ですから、やる気があればいつでもどうぞ、と答えます。
ぶっちゃけ、商売ですから(笑)
 この答え方のニュアンスで、リズム感の向上のためにドラムを習うことに、諸手を挙げて賛成、というわけではないのかな ?と察する読者の人も居るでしょう。
当たりです(笑)
ただ、私が思うのは、「ベースやギターなど、他の楽器をやる人が、」という前提が付いている場合です。
そのことについて、今回は述べて行きたいと思います。
 ドラム以外の楽器を既にやっている人がリズム感を向上させたいと思う場合、やはりそのリズム感を、自分の楽器の演奏で活かしたいわけですよね?
ドラムが上手くなりたいわけでは決してないハズです。
となると、ドラムのスティックの握り方や振り方、足の使い方、ドラムという楽器のメカニズムや特性を知ることが、結構面倒臭くはないでしょうか?
ドラムレッスンは、あくまでもドラムの上達のためにあるべきもので、リズム感が養われる、向上する、というのは「副産物」です。
ドラム自体を、叩けるようになりたい、上手くなりたい、という目的であれば、ドラムの楽器のメカニズムや特性を知る、スティックコントロールを身につける等が必須となりますが、単にリズム感を養うことが目的ならば、これらのことは不要です。
身体を動かして音を出す楽器だから、という理由で、リズム感を養ったり向上のためにドラムを習う、という発想になるのでしょうが、それならば、ドラムセットやスティックを使わなくても、手拍子とか、足で地面を踏んだり打ち鳴らしたりすることで十分です。
 もちろん、ドラムを叩けるようになりたいと思う人が、リズム音痴な場合は、当然、手拍子したり、足を踏んだりすることから始めてもらう場合もありますが、その先に、ドラムを叩けるようになって、上達するという目的があればこそのドラムレッスンなわけです。
ウラを返せば、ベースレッスンや、ギターレッスンでも、手拍子や足を踏むことを使ってリズムトレーニングをすることは出来るし、そういう下地があってこその楽器の演奏なのだから、わざわざドラムレッスンを受けなくても良い、ということです。
 次回に続きます。

2018年04月28日発行第0722号掲載

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