Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr009-02]

【リズム感の向上のためにドラムを習うのはマル?-02-】


 前号の続きです。
 少なくとも、現時点で、ベースやギターを実際にやり、バンドもそこそこやっている人は、まったくリズム感がないわけではないでしょう。
そうでなければ、バンドなんて出来ないでしょうから。
 それでもなお、自分自身のリズム感に対して、自信が持てないのはなぜか?
多くの場合、リズムというものに対する取り組み、自主的な探究の緻密さに欠けている、というのが原因です。
そしてそういう人達に共通しているのが、「リズム理論を理解していない。」ということです。
様々な曲の演奏での、様々なフレーズに用いる、複数の音符の長さの関係性が頭の中で整理されていない、ということです。
 聴こえたままをただマネするという「耳コピ」でやって来ている人は、特にそうですね。
頭の中で整理されていないので、曲ごとの演奏パターンが、すべて真新しいものというか、ゼロからのスタートになり、他の曲のリズムとの相違点が理解出来ないので、自分の1つの演奏、1曲の取組みが、他の演奏、他の曲に反映されない。
以前にも述べましたが、理論的に理解しているということは、到達点=ゴールが既に見えている、ということであり、そのゴールに向かって行く過程で、自分のどこが同違っているかもわかって、軌道修正出来る、ということです。
ゴールの場所もわからずに走って行くんでしょうか?
 リズム理論はもちろん、リズム感というものは、どんな楽器でも共通です。共通なのだから、楽器を演奏する上での、リズムに乗る、テンポに乗るための身体の使い方、動かし方も共通です。
それは、手拍子や、足を踏む、ということだけで、幾らでもトレーニング出来るし、向上も出来ます。
そういうレベルでの取組み、実践、探究心が足りないから、リズム感が向上しないのです。
 楽器ごとに、音を出す仕組み、その際の身体の使い方は違います。
当然、ドラムも、ドラムならではのものがあります。
そしてそれは、単に手拍子するとか、足で地面を踏むとかよりも難しい、ということはわかりますよね?
手拍子や、足で地面を踏む、というレベルでのことが不十分なのに、それよりも難しいドラムのスティックコントロールやフットワークをやって、リズム感が向上するでしょうか?
上手く叩けなくても別に良い、っていうくらいでやるなら、その分、自分の楽器の練習や、演奏に役立つ、つながることをやった方が良いですよね?
「かなり耳が痛い。」と思った人も居るかも知れませんが、容赦なく次回に続きます(笑)

2018年05月05日発行第0723号掲載

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