Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr008-04]

【コンビネーションに於ける身体の使い方-04-】


 さて前号では、「手足のコンビネーションでは、スピードが生命線である。」と述べました。
手は足のタイミングによって、足は手のタイミングによって、それぞれ動きを決めるのがコンビネーションであり、それは、演奏の中の瞬間瞬間で、非常に短い時間の中でのことだから、手足の動きにスピードがある方が、その分タイミングを見極める時間を長く取れる、ということになるわけですね。
 スティックを振る場合、腕、手首、指を使います。
特に音量を上げる場合は、腕を使いますが、その場合でも、手首と指は必ず使う、ということを忘れないで頂きたい。
そして、コンパクトに振る場合は、腕よりも、手首と指を主体としてスティックを振る。
手首と指こそが、スティックの振りにスピードをつけるポイントになりますし、意識を使い過ぎず、音を出す瞬間のタイミングを認識しやすい。
 一方、足も、原則としては足全体、つまりヒザとカカトの上下を伴ってキックするべきです。
そして、必ず足首から先の蹴りも使うこと。
足もやはり、足首から先の末端の動きがスピードをもたらすものとなります。
ペダルに足を乗せているのだけなので、指は使いませんが、指の付け根、特に親指の付け根の部分での蹴りを使う、という形です。
音符が速くなった時に、結果としてヒザとカカトの上下を伴う時間がなくなり、ビーターを戻すのに、足首の力を緩めて足先を上げる、という動きにするわけです。
つまり、手も足も、音量に関わらず、末端の動きを伴って音を出し、スピードを付けて動かして、コンビネーションに於けるタイミングを取りやすくし、音を出す瞬間の認識をはっきりさせる、ということですね。
 私などは、元々ハードロックに感化されてドラムを始めたので、とにかく大きい音を出そう、というスタイルとなり、やはり最初は、手足の複雑で速いコンビネーションも上手く出来ませんでした。
例えば、16分音符の連打を、手・足・手・足・・・の順序で速く演奏する、というようなフレーズも、手と足が一緒になってしまったりしていました。
だんだん加速させて行こう、というような場合に、足の方は比較的自然に、動きをコンパクトに出来るが(足をペダルに乗せているだけだからだと考えられます。)、手の方のテンポを上げるのに、どうしても腕に頼ってしまい、足の速さが手を追い越そうとしてしまうから、と言えるでしょう。
また、出した音を「聴く」ことによって次の動きのタイミングをはかろうとするため、間に合わなくなる、というのもあったと思います。
 次回に続きます。

2017年10月21日発行第0695号掲載


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