Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr008-05]

【コンビネーションに於ける身体の使い方-05-】


 前号の続きです。
 自分の演奏がちゃんと出来ているか否かを判断するのは、もちろん「耳」です。
キックが早いかな?とか、手が遅れてるな、など、出た音のタイミングを聴いて判断するわけですよね?
しかし、問題はその判断の後です。
手足のいずれかが遅れているとか、ハシっているとかいう状態を「修正」、「微調整」しなくてはならない。
そういう微妙なコントロールは、動きが大きいとなかなかやりにくいですね?
そこで、動きを出来るだけコンパクトにして演奏することが大切になって来ます。
 例えば、先に紹介した、手・足・手・足・・・の順で16分音符を連打する形の場合、手足のタイミングが一緒になってしまう、ということがよくあり、結果、上手く出来ないわけですが、果たして、手が遅れてきてそうなるのか、足が遅れてなのかの判断は耳で出来るでしょう。
この時点で、どう狂っているかを「頭では理解している」し、どう直せば良いかもわっかているわけです。
 要は、どう修正するか、ですね?
このフレーズは、手足交互に1音づつ音を並べれば良いわけで、そのためには手のショットを手首と指のみを使う形にし、足のキックは足首と足先のみで行なうように「コンパクト化」します。
 そして特に。
「指の握りと足先の蹴りを交互に行なう、」という感覚・意識を最優先にします。
つまり、手は「指を握るのと音が出るのが同時。」、足は「足先で蹴る・突くのと音が出るのが同時。」というつもりで動かします。
これら手足の動きは、自分で意識してその動きを交互に行なえますし、それによって、出る音も手足交互に並ぶ、ということになります。
手足の動きをコンパクト化することによって、自分の手足の動きと、出る音のタイムラグを無くせば速いテンポでのコンビネーションも上手く出来るようになる、ということですね。
出る音を聴いて判断するよりもまず、自分の手足それぞれの「末端の動き」のタイミングを意識して演奏するわけです。
出来るだけ速いテンポでコンビネーションを完成させたいわけだし、手、足、それぞれ単体の動きでも、テンポが速くなるほど、動きをコンパクトにしないと間に合わないわけだから、理にかなったアプローチと言えるでしょう。
 次回に続きます。

2017年10月28日発行第0696号掲載


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