Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr006-08]

【練習の3本柱-08-】

 さて、今回の内容もそろそろまとめに入る段階か、と思います。
練習の3本柱のうちの、(3)のテクニックの向上〜
これは、自分が演奏する具体的なフレーズやパターンの精度の向上、ということも含まれますが、それが出来ない時に、(1)スピード、音量を上げる、とか(2)テンポキープの精度を上げる、という内容に立ち返って、つまり、一歩でも二歩でも、基本に戻って取り組むことが大切、ということであり、その(1)(2)それぞれの練習の在り方を解説して来ました。
 そして、スピードや音量を上げるための練習と、テンポキープの練習は必ず個別にやること、ということも強調して来ました。
ただ、例えば(2)のテンポキープの精度を上げるための練習が、(1)のスピードや音量を上げることにまったく繋がらないか、と言えばそうではない。
テンポキープをしつつ、もう少し音量を上げて叩き続けてみる、とか、(1)をやっていて、キツい速さではあるが、ある程度長い時間、叩き続けられるのであれば、そのテンポをキープし続けることが、(2)のテンポキープの精度を上げることに少しは繋がって行く。
また、(3)の実践的なテクニックの向上のために行なう練習でも、それを継続して行なうことで、スピード、音量、テンポキープの向上に繋がってはいきます。
 結論としては、この練習の3本柱の3つは、互いに関連し合っているし、互いに互いを高め合う関係性である、ということですね。
ただ、最初からいっぺんに3つの効果、あるいは2つ以上の効果を狙ってやることは好ましくない、ということです。
それぞれの目的のためにふさわしいやり方で積み重ねた結果、他の目的のための効果もある程度望める、ということです。
 そしてそれは、質とともに「量」も重ねなければ効果は表れません。
ドラムは特に、家で実物を叩くことは難しいので、練習量を確保するのは難しいかもしれませんが、練習台がせめて使える環境であるならば、家では(1)か(2)、もしくは(1)だけに特化して練習し、定期的にスタジオを個人練習で借りて、(2)や(3)を行なう、というふうに工夫して取り組みましょう。
 バンドでの練習ももちろん、練習にはなりますが、バンドの練習が各個人の練習の場になるのは良くありませんね。
メンバーそれぞれ、各自で練習して、ある程度仕上げて、準備して臨むべきですね。
 皆さん、頑張ってください!
 
(終)
2015年05月22日発行特別増刊第054号掲載

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