Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr006-05]

【練習の3本柱-05-】

 さて、練習の3本柱のうちの、
(1)スピードと音量を上げるための練習について述べて来ましたが、両手と両足の4つの部位の優劣の比較をするためのメニューをひとつ紹介しましょう。
優劣の比較とは、両手両足の4つのうちの2つ以上の部位で、どちらがよく動き、どちらがどの程度弱いかを知るということです。
同時に、弱い部位の強化にもなるメニューです。
 譜面を見てください。
 右利きの場合なら、右足=バスドラムをキック、左足=ハイハットを踏む、右手=フロアタムを叩く、左手=スネアを叩く、という形ですね。
すべての部位で8分音符の連打をします。
つまり、4つの音すべてを8分音符の連打で、タイミングをピッタリ揃えながら継続させる、というわけです。
さほど速いテンポでは行なわずに、まずは4つの音をピッタリ揃えることを第一にやってみましょう。
疲労して来た、とまでは行かなくとも、弱い部位は動きが不安定になり、他の音とズレたりしやすいはずです。
当然、弱い部位が早く疲労して、動かすこと自体が辛くなってくるでしょう。
辛くなって来たとき、不安定になって来た時に、踏ん張って動かし続けることで強化につながります。踏ん張ると言っても、力をどう入れるか、どう使うかを模索しながら継続させます。
 また、両手両足すべてを動かさずに、例えば両手だけ、あるいは両足だけ、というふうに分けて取り組んでも良いでしょう。
それぞれにまったく性質の違う音の出るパーツで音を鳴らすので、ズレた時にすぐわかります。
当然、弱い部位の音が遅れてくるはずですから、遅れないように踏ん張って動かし続けることで弱い方の強化になるし強い方が動き続けていますから、音がピッタリ揃っていれば、キープ出来ているとはっきりわかります。
テンポを速くすれば、動きを揃えることに加えて、スピードアップの練習にもなるし、全体の音量を上げて音を出し続けるようにすれば、音量アップの練習にもなります。
 さらに、右手と左足とか、右足と左手というような組み合わせでやっても面白いでしょう。
あるいは、両足を動かしながら、両手はタムやシンバルへと移動させても、タイミングを揃えられるかどうかを試してみてもいいでしょう。
 単純な練習でありながら、色んなことがチェック出来て強化出来るメニューです。
「せっかくドラムセットで練習するなら、実践的なことをやりたい。」
と、多くの人が考えると思いますが、その実践的なことの精度を上げるための、出来るようになるための練習ですから、もったいない、などと思わずに是非取り組んでみてください。
2015年05月01日発行特別増刊第051号掲載

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