Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr005-02]

【耳コピ派と譜面派-02-】

 前号から続いて、今回は「耳コピ」について述べて行きたいと思います。
耳コピ、つまり耳で聴いてフレーズを覚え、原曲の音源から聞こえてくる通りに演奏出来るように仕上げていくわけですが、曲を覚える大切な手段は「耳=聴力」ということになりますね?
耳コピをする時でも、曲を聴きながら、足でテンポをとったりはすると思います。
演奏する時もしかり、ですよね?
テンポをとりながら演奏を聴き取れる、あるいは演奏出来る、ということは、1拍の中に自分の弾くべき(叩くべき)フレーズのどこからどこまでが入るか(含まれるか)は、感覚的には理解出来ている、ということになる。
 しかし、注意したいのは、もしかしたら、原曲の音源でドラムが鳴っているからテンポがとれる、のかもしれません。
ですから例えばドラム以外の、ギター、ベース、キーボードなどの人は、自分のフレーズだけを取り出して、つまり、原曲の音源等は鳴らさずに、自分の演奏の音だけで、テンポをとりながら出来るかどうかやってみる必要があると思います。
原曲の音源を鳴らさずとも、自分の楽器の音だけで、テンポに乗って滑らかに演奏出来るようであれば、バンドアンサンブルにおいて、安定して演奏出来ることは間違いないでしょう。
 また、耳コピで曲を覚える人の中には、「リズム理論がわからない。」という人が少なくないかもしれません。
「譜面が読めない。」ということと同等とも言えるでしょう。
こういう人は是非、リズム理論も学び、譜面を読めるようにもなって頂きたい。
自分の耳を頼りに曲を覚える、といっても、ありとあらゆる演奏パターンがある上、プレーヤーのクセもありますから、「どう弾いてるのかはっきりつかめない。」ということもあるはず。
そんな時に、リズム理論がわかっていれば、より明確になるし(こう弾いているのであろうというより正確な推測)、あいまいな箇所を、譜面=バンドスコアを見て確認することも出来る。
また、自分のフレーズの、どの音が他のどのパートの音とタイミングが同じなのか、違うのか、というようなことを、感覚ではなく、理論的に理解しておく必要があります。リズム理論がわかっていれば、他のパートのフレーズも理解出来るわけだから、自分のフレーズとの関連性も掴める。
譜面=スコアを見ればなお、一目瞭然である、ということですね。
結果的に、曲を覚えるスピードも上がるはずです。
 次回に続きます。
2015年03月13日発行特別増刊第044号掲載

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