Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr005-03] 【耳コピ派と譜面派-03-】 |
||||||||||||||||||||||||
さて今回は、「譜面を見る」〜「譜面派」について述べます。 結論から言うと、「演奏中は譜面を見るべきではない。」というのが私の考えです。 なぜなら、まず、カッコ悪い(笑)少なくとも、バンドというスタイルにおいて、ステージ上から客席やバンドメンバーに視線を移すことが出来ず、譜面を凝視し続けている様は、カッコイイとは思えません。 それだけでなく、バンドアンサンブルの精度が下がる。 自分自身の演奏も結果的に、精度は上がって行かない、ということになります。 譜面を見ないと弾けない、よりも、譜面を見なくても弾ける方が、明らかに精度は高い。 「譜面を見ながらだったら弾けるから、本番も譜面見ればいいし。」という前提でもって、結局いつも譜面を見て演奏するので、結果的にいつまでたっても覚えられない、ということですね。 譜面を見る人の脳の働きのプロセスをまとめると、◎譜面を見る→脳で認識→手足に命令して演奏、となります。 一方、耳コピの人は、◎弾く(叩く)べきフレーズを脳で判断→手足に命令して演奏、ですね? 譜面を見る人は、演奏の瞬間瞬間において、常にプロセスが1つ多い状態。 このプロセスが1つ多い分、何が犠牲になるかというと、「他の楽器の音が聴けない。」ということです。 バンドアンサンブルっていうのは、自分がちゃんと弾けるだけではダメなのは当たり前ですが、ちゃんと弾けた上で、他の楽器とのタイミングが合っているかどうか、かみ合っているかどうかがポイントなわけです。 譜面を見てそれを認識して・・・という、1つ多いプロセスを経て、そこに集中してしまう状態だと、他の楽器の音は「聴いている」ではなく、「聞こえている」に過ぎない。 極端に言えば、「この番組を観よう!」と思ってテレビの前にどかんと座って観ているか、「とりあえずテレビがついてるけど、他のことやっている」形で、なんとなく、テレビの音が聞こえて来る、くらいの違いがあります。 さすがに、テンポが大きく狂ったとか、誰かがミストーンを出した、となれば気がつくでしょうが、それは自分自身の演奏が妨げられるからわかるのであって、逆に、些細な変化やズレ程度なら、気づかずに過ぎてしまう、自分の演奏に影響なければ問題なし、ということになってしまいますね? ガッチリ噛み合ったアンサンブルにならない、ということになります。 次回に続きます。 |
||||||||||||||||||||||||
2015年03月20日発行特別増刊第045号掲載 |
||||||||||||||||||||||||
[→]次のページ[lr005-04]【耳コピ派と譜面派-04-】 [←]前のページに戻る [⇔]レッスンレポートメニュー |
||||||||||||||||||||||||
Copyright (C) 2006 Beat46 All rights reserved. Beat46ドラム教室 |