Beat46・WEBドラム教室/番外編
経験からのアドバイス[09-01]

【商業音楽と恋愛-01-】


 さて、今回より数回に渡り、表題の内容について話して行きたいと思います。
 商業音楽(あまりいい言葉ではないけど、わかりやすくするために)とは、売るための、売れるための音楽、つまりCDを売り、またライブやコンサートもやり、利益を出す音楽。要するにその音楽を作ったり演奏したりするアーティストやその関係者が、利益を得る(得ている)ような音楽ってことですね。プロを目指す人はまさに、こういう音楽を作り上げなければ飯は食えないよ、ってこと。
 アーティストやバンドの音楽をいかに表現し、伝えていくか、というアプローチ、このことが「恋愛」での好きな相手へのアプローチととてもよく似ているところがあるな、と私は常々思って来ました。
『そういうことはレコード会社の人やプロデューサーが考えることじゃね?』
と思う人もいるかな?
 いや、レコード会社の人やプロデューサーというのは、既に出来上がっているアーティスト(バンド)の個性・音楽性をいかに売って行くかという「販売戦略」を考える人であり、その個性・音楽性・方向性を決めて作り上げるのは、アーティストや、バンドのメンバー本人であるということ。そうでなきゃ言われるがままのことしかしない飼い犬になっちゃうよね?(笑)
 個性というのは変えられない。音楽性もやはり、自分が好きなものを選択していくのが自然。もっともです。けれどもそれをいかに多くのユーザーに伝えて行くか、アピールするか、という部分、つまり「表現」の有り方はアーティスト(バンド)本人が考えなくちゃいけないよね?
 そして、どのようにすれば多くの人に伝わって共感を得られるのか?、ということまで含めれば、アーティストやバンドのメンバーも、プロデューサー的な領域まで物事考えるべき部分もあると思います。作り上げるプロセスと、出来上がった音楽を広めていく手段・方法とで、若干重複してくる部分がある、ということです。
 特に私が言いたいのは、「好きな音楽やるのはいいが、ひとりよがりや自己満足では少なくともそれで飯は食えねえぜ。」ってことです。
 そんなことを恋愛のプロセスにからめて話していきたいと思います。

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2009年03月07日発行第245号掲載


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