Beat46・WEBドラム教室/番外編
経験からのアドバイス[04-02]

【ワンタム・ワンフロアについて-02-】

 ドラムの経験の浅いうちから、ワンタム・ワンフロアで叩くことがなぜ危険か?(危険てのはオーバーかな・笑)
 まず、このセッティングでは、フレーズのバリエーションが減るということ。
 仮にツータムとワンフロアならば、スネアと合わせてパーツは4点。このうち2つのパーツを選択して叩くとすると、縦横+斜めがありますから6通りありますね。
 これが、ワンタム・ワンフロアだとスネア含め3点で3通り、つまり半分に減るわけです。
(四角形の辺と対角線を合わせれば6本。三角形は辺のみで3本ということと同じ)。
 パーツがひとつ少ないだけで、半分に減ってしまうのです。
 演奏に於いて、様々な表現をするにはバリエーションは豊富なほうが良いのは当然です。
 少ないパーツでその数の差を埋めるには、スピードも含めた多彩なス ティックコントロールと、センスが必要になってきます。それを持ち合わせていればいいですが、残念ながら、巷で見られる多くは、流行のスタイルを真似ているとか、バンドの音楽性からしてさほど色々必要ないとか、小難しいことは出来ないしとか、という発想でワンタム・ワンフロアにしているのではないでしょうか? 
 バンドで必要な音を選択してプレイすることと、そのドラマーが自身のバックボーンとしてどれほどの幅広さを持っているかは別の話。
 苦手なものに目をつぶってませんか? ということ。
 どんな形でプレイしようが自由ですが、自身の可能性の芽を摘み取るのはもったいない。
 パーツが増えれば確かに難しくはなりますが、そういうセッティングで叩くことは練習になります。
 その過程で様々な表現力も掴んで、それを少ないパーツでやってみる、という順序を踏んだ方が良いと私は考えます。

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2006年08月12日発行・第111号掲載


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