Beat46・WEBドラム教室[19-62]

【バスドラムのダブルアクション04-13】


 さて今回は、前号のフィルインの、移動バリエーションを考えて行きたいと思います。
 譜面を見てください。
 各拍の後半の手の2連打をどう叩くか、ということですね。
前々号における「グループAとグループB」の内容も思い出してください。
叩くパーツのバリエーションの柱をまとめますと、
(右利きの場合で述べますので、左利きの人はRをLに、LをRに、
「右」は「左」に、「左」は「右」にそれぞれ変えて読んでください。)

(1)2つとも同じパーツを叩く=手順はRL

(2)グループA〜スネアとハイタム→グループB〜ロータムとフロアタムの順に叩く場合=手順はLR

(3)グループB→グループAの順に叩く場合=手順はRL

(4)グループAのパーツ同士、グループBのパーツ同士を叩く場合=手順はRL

以上4つです。
ただし、2つの音の手順によって、次の拍のアタマのクラッシュシンバルを、左右どちらで叩くかが変わって来ます。
上記の
(1)(3)(4)の形であれば、次の拍のアタマのクラッシュシンバルは、R=右手、
(2)の形なら次の拍のアタマのクラッシュシンバルは、L=左手、
でそれぞれ叩くことになりますね。

 譜面で示したものを見てみると、
1拍目の2連打は、(3)の形だからRL、よって次の2拍目のシンバルはR=右手、
2拍目の2連打は、(2)の形だからLR、よって次の3拍目のシンバルはL=左手、
3拍目の2連打は、(4)の形だからRL、よって次の4拍目のシンバルはR=右手、
4拍目の2連打は、(2)の形だからLR、よって次の小節(リズムパターンに戻る)の1拍目のシンバル等はL=左手、
ということになります。
 譜面は、ほんの一例であり、様々な移動パターンによって、手順を変えて行なうということですね。
注)グループB同士で、ロータム→フロアタムの順に叩く場合、フロアタムがロータムと比べて少し右寄りにあるから、LRの方が叩きやすい、と思う人もいるでしょう。
ただ、ロータムとフロアタムは、段差がわりとありますから、ロータムを右手で叩くとき、腕を少し外側から伸ばして叩けば、次のフロアタムを左手で叩けます。
極力、利き手からスタートさせる手順の方が安定する、という意味でこの方法で叩く方がいいでしょう。
 もちろん、LRの手順で叩いても構いません。
ただし、次の拍のシンバルショットはL=左手になりますね。
フィルイン自体に慣れるまでは、上記(1)(3)(4)の形だけを組み合わせたバリエーションで色々練習して、慣れて来たら(2)を取り入れる、というプロセスでトライすると良いでしょう。
 手順がコロコロ変わっても大丈夫か?と思うかも知れませんが、手順が変わるのは常にクラッシュシンバルを打った後であり、そこは16分音符1つが抜けており、シンバルから次の2連打の最初の音までは8分音符1個分の時間があるわけですから、慣れれば、さほどキツい動きではないと思います。
出来る限りたくさんのバリエーションを試してみてください。

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2015年07月18日発行第577号掲載


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