Beat46・WEBドラム教室[19-61]

【バスドラムのダブルアクション04-12】


 今回は、前号(前々号)のフィルインの形に、クラッシュシンバルを加えたものを紹介します。
 譜面を見てください。
 各拍のアタマでクラッシュシンバルを打つ形ですね。
手の動きだけを見ると、おなじみの形です。
16分音符の2つ目だけが抜けた形で、基本的には、右利きの場合は、RRL・・・の手順で叩きますし、この場合右手は8分音符の連打でシンバルとスネアを行ったり来たりする形ですから、手の動きだけなら簡単です。
問題は、これにダブルアクションが加わる、ということですね。
 拍のアタマからダブルアクションする形は、1つ目をどうしても強くキックしがちな分、2つ音をしっかり鳴らすことがちょっとやりにくい。
その上、1つ目のところにクラッシュシンバルが加わるわけですから、1つ目もある程度強くキックしつつ、2つ目もしっかりキックしなくてはならない。
過去のメルマガの、「バスドラムのダブルアクション03−13」も、ダブルアクションの1つ目の音の部分にクラッシュシンバルを加えたものでした。
ただ、この時は、最初に手=スティックのショットが2つあってから、なので、今回の形よりは難易度は低いでしょう。
 とにかく、ダブルアクション自体の精度を上げる、ということが肝心です。
手足のどんなコンビネーションにも共通して言えることですが、手だけの部分、足の部分、それぞれ単体でどこまで精度を上げられるか、ということ。
精度を上げる、とは、「少ない意識でそれが出来る、コントロール出来る。」ということです。
手、足、それぞれの動きが単体で出来たとしても、それらを組み合わせて演奏するわけだから、脳で意識する割合を分割させなくてはならない。
仮に、ダブルアクションをきっちりキックし続けるのに、意識の50%が必要だとすると、一方の手の動きに使える意識は50%が限度ですね?
しかしこれだと、ギリギリの演奏ということになり、余裕がない。
それに、2つの動きを組み合わせた時に、上手く意識を配分出来るかどうかもちょっと不安ですよね?
意識を配分する、という行為にもやはり、脳の何%かを使う可能性はあるからです。
しかも、演奏中は、他の楽器の音にも注意を向けたり、感情移入もあったりと、考えることはいっぱいあります。
手足合わせた自分の演奏自体に使う意識は多くても半分の50%くらいで済む、というところまで精度をあげておくのが理想であると思います。

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2015年07月11日発行第576号掲載


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