Beat46・WEBドラム教室[19-55]

【バスドラムのダブルアクション04-06】


 前号からの続きです。
 譜面を見てください。
 4拍目のスネアの後の16分音符2つ目のキック、そしてその直後のハイハットのオープン、ここまでの動きはスムーズに出来たでしょうか?
スネア→キック→ハイハットオープンと、順を追っての動きですから、慣れればさほど難しくはないでしょう。
ポイントはやはり「ハイハットをオープンさせる=緩める動きの速さ」でしょうか。
 問題はこの後ですね。
譜面のリズムパターンを繰り返す場合、ハイハットオープンで緩めた=引き上げた足は、次の小節の1拍目アタマでクローズです。
加えて、バスドラムのキックも、同じ1拍目アタマからダブルアクションを行なわなくてはならない。
そのためには当然、その直前にキックのための足の引き上げを行なう必要があります。
ところがその時点ではまだ、ハイハットはオープンの状態であるから、「両足共引き上げている状態」を一瞬作らなくてはならない。
ですので、その前の4拍目のキックからハイハットオープンまでの動きよりも難しいでしょう。
 普段から、オープン奏法を用いてバスドラムのキックを行なっている人は、この、両足共に引き上がっている状態には慣れていると思いますが、キック後にビーターを打面につけたままにする奏法の人は、両足共引き上がった状態を極力少なくするために、バスドラムのキックのためのビーターの戻し=キックする足の引き上げのタイミングを遅らせようとしてしまいやすい。
その結果、キックの直前ギリギリにビーターを動かし始めるので、1拍目のアタマのキックの音自体が、不本意に大きくなり、耳に刺さるような痛い音になってしまいがちです。
こうなってしまうと、そのアタマの音を含めたダブルアクションも上手く出来ませんね。
 ハイハットのオープンクローズの動き、また、ハイハットを踏んで音を出す動きと、バスドラムのキックの動きのコンビネーションが、ドラムの演奏の中で一番難しい。
両足が引き上がった状態で、上半身のバランスを保つ=左右どちらか一方に重心が傾かないこと、ということがとにかく重要になって来ます。
 応急措置として、ハイハットのオープンを、カカトをフットボードにつけたまま、足先だけを緩めて行なう、という方法があります。
これなら、上半身のバランスは崩れにくい。
ただしこれは、ハイハットオープンからクローズまでの時間が長い時(オープンからクローズまでが8分音符1個分以上の間隔)にしか使えません。
 様々なコンビネーションの精度を上げるためにも、この応急措置のやり方に極力、頼らないで演奏した方が良いと思います。

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2015年05月30日発行第570号掲載


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