Beat46・WEBドラム教室[19-53]

【バスドラムのダブルアクション04-04】


 さて、では今回のリズムパターンの後半3、4拍目について解説していきましょう。
1、2拍目のキックの形をとった場合、3、4拍目は比較的シンプルな形をとることが多い、と述べましたね?
今回のパターンも、そういう意味では特に3拍目のキックはシンプルな形にしてよい、ということです。
これは、1、2拍目のニュアンスを活かす、際立たせるため、という理由もあります。
 とはいえ、練習メニューですから、少しやりにくいキックの形にしました。
譜面を見ればわかりますが、3拍目のバスドラムは16分音符4つ目のみになっていますね?
2拍目において、16分音符3つ目4つ目のダブルアクションをし、続く3拍目アタマにはキックの音はありません。
これは、2拍目のダブルアクションの2打目=16分音符4つ目のタイミングで、ベースやその他の楽器の音も伸ばす「シンコペーション」の形をとるケースが多いからですが、拍のアタマのキックがない状態で16分音符の4つ目だけをキックするのはタイミングをとりにくい形です。
 しかも、シンコペーションで、アンサンブル全体の音が伸びた状態で入れるキックですから尚更です。
ドラマーとしては、シンコペーションして、楽器の音が拍をまたがって伸びていても、それを聴きながらも、自分自身は心の中ではっきりと3拍目アタマのタイミングをとって次へとつなげていく、というのが原則です。
ですので、バンド全体の音への意識を持ちつつも、テンポキープの意識を忘れずに=3拍目アタマのタイミングも意識して、プレイをし、16分音符4つ目のキックをしやすくしてください。
 続いて4拍目ですが、ここは8分音符ウラでキックがありますね? 
簡単な形ではありますが、油断は禁物!(笑)
パターンを繰り返すことを前提とするなら、すぐ後の次の小節の1拍目には再びダブルアクションが待っています。
「連打の場合は後ろの音を強く。」という原則に則るならば、この4拍目ウラの8分音符キックよりもその次の拍のアタマのキックを強く。
 ただし、その拍のアタマよりもさらにその次の16分音符2つ目を強く、ということになりますから、4拍目ウラのキックと、次の小節アタマのダブルアクションの2つの音の計3つの音は、音量バランスが非常に大切になってきます。
形としては、4拍目ウラのキックと次のダブルアクションの1打目は同じくらいの強さ=音量で少し抑えめに、そしてダブルアクション2つ目を強く。
 もしくは、4拍目ウラのキックよりも次のダブルアクション1打目は小さくても良いでしょう。
ただやはり、一番目立たせたいのは、ダブルアクションの2つ目ですから、そう考えると、4拍目ウラのキックは、さほど音量は必要ない。
あまりこれが大きいと、パターン全体の特性を活かせなくなる、ということですね。
音量バランスと、それによる聞こえ方、をチェックしながら、「表情がつけられる」ようにトライしてください。
表情とは、あくまでも「演奏の表情」です。叩いている時の顔つきを考えなくてもいいです(笑)。言わなくてもわかるか(笑)。
 次回に続きます。

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2015年05月16日発行第568号掲載


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