Beat46・WEBドラム教室[19-48]

【バスドラムのダブルアクション03-14】


 前号の続きです。
「最初は超スローテンポでやってみる。」と述べましたので、そのことを、「チェンジアップ」を使ってやってみましょう。
チェンジアップとは、テンポは同じままで、音符の速さを変える(速くする)ことです。
 譜面を見てください。
 前半1、2拍目と後半の3、4拍目のそれぞれを比べて、3、4拍目が1、2拍目よりも音符の速さが2倍になっていることが理解出来るでしょうか?
逆の言い方をすると、本来の形は、譜面の3、4拍目の部分だが、その速さをちょうど半分にしたものが1、2拍目の形であるとも言えます。
手足の動きはまったく同じですが、1拍あたりの動きをちょうど半分の速さにした結果、2拍を要する、ということですね。
 今回の譜面に沿って練習すれば、ある程度速いテンポでも、1、2拍目でゆっくり手足の動きを確認出来て、ひとつひとつの音、特にバスドラムをしっかりキック出来ます。
そして、1、2拍目の感覚、感触のまま、3、4拍目で速さを2倍にして演奏する。
スローテンポでの感覚のまま、速いテンポでの動きに移行する、という狙いがあるわけで、しかも、テンポキープをしながら、という、言ってみれば、合理化したメニューということです。
 例えば、テンポを140にして譜面の通りに演奏したとすると、3、4拍目はわりとキツい速さと感じるかもしれませんが、1、2拍目は余裕があるかもしれない。
また、この1、2拍目の部分は、テンポが140であれば、半分のテンポ70の16分音符と同じ速さです。
この1、2拍目の部分でハシルとかモタルなどの症状があるならば、テンポ70にして16分音符で演奏してもやはり同じようになるだろう、という判断も出来ますね。
 当然ながら、今回の譜面の1、2拍目の「手の部分」は、1拍目のスネアはRLの手順で、2拍目のシンバルは右手で、つまりRLRの手順で1、2拍目を叩きます。
(右利きの場合)たとえ速さに余裕があっても、3、4拍目を叩く時と同じ手順でやらないと、このメニューの意味がありません。
 前号の形のように、4拍とも16分音符で、様々なテンポで練習したり、あるいは今回の形を試してみたり、要するに、練習量と、様々なテンポで繰り返す経験値が必要、ということです。

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2015年04月11日発行第563号掲載


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