Beat46・WEBドラム教室[19-45]

【バスドラムのダブルアクション03-11】


 では、前号の続き、ダブルアクションを使ったフィルインにおける、叩くパーツの選択とショットの手順について、その「縦の動き」について解説します。(譜面のフィルインの形は前号と同じです)
 まず、スネアとハイタムの2つを使って、16分音符の1つ目2つ目を叩く場合ですが、スネアとハイタムの位置関係についてチェックしてみましょう。(すべて、右利きセッティングと想定して解説します。)
通常、ハイタムはスネアに対して真ん前、あるいは、スネアよりも若干右側の前=右斜め前の位置にあるはずですね?
真ん前か右斜め前か、どちらに来るかの違いは、実は隣のロータムの位置に寄ります。
ハイタムとロータムは、バスドラムから伸ばされたタムホルダーに装着されているのが一般的ですが、多くの人は、このハイタムとロータムの並び方を、バスドラムの向き(打面)に「平行に」並べようとするのではないでしょうか?
その方が、整然とセッティングしやすいから、だと思いますが、実はこのセッティングのあり方は、あまり好ましくありません。
なぜかと言うと、ハイタムとロータムをバスドラムと平行に並ぶようにセットした場合、スネアとフロアタムも合わせた4つのパーツがほぼ横向きの長方形(正方形に近い)に並びます。
こうなると、対角線上にある、スネアとロータム同士が遠くなり、この2つのパーツの間の移動がやりにくくなります。ロータム自体も自分から遠くなる。
 そこで、タムホルダーの向きや角度、タムと連結する部分のアームの差し込みの深さ等を調節して、ロータムがスネアに近づくように=バスドラムの打面側に少し出っ張る位置に持って来ます。ロータムをこのような位置に持ってくるには、必然的にハイタムを左側へずらさなくてはならない。
その結果、ハイタムは少しスネアから離れ気味にはなるが、ほぼ自分の正面=スネアの真ん前に来るはずです。
スネアから離れた分、スネアをバスドラムの方へ寄せられる、つまりハイタムへ近づけられるはずなので、問題はない。
むしろ、スネアをギリギリまで前に持って行くことが出来、結果、自分が座るイスも前にずらしやすいので、各パーツと自分自身を極力近づけられる利点が生まれます。(近すぎて窮屈ならばイスを遠ざければ良い)
このようにしてセットした結果、スネア、ハイタム、ロータム、フロアタムの4つは、自分から見て、右斜め上の角が欠けた、変形の四角形となり、自分から見て、各パーツが扇形に並んだような形となって、叩きやすいわけです。
 そして、スネアとハイタムはほぼ、縦に一直線上に並びますから、どちらから叩いても、手順はRL、LRのどちらも使える、ということになります。
セッティングを工夫すれば、スネアとハイタムを1打づつ叩く16分音符の連打は手順を気にせず叩ける、という結論です。
 次回に続きます。

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2015年03月21日発行第560号掲載


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