Beat46・WEBドラム教室[19-42]

【バスドラムのダブルアクション03-08】


 前号の続きです。
 ダブルアクションを連続して行なう形のリズムパターンにおいては、主に、シンバルで8分音符を刻みながらキックするので、ダブルアクションの精度は落ちやすくなります。
今回の形で言うと、1、2、3拍目において、ダブルアクションの1打目の部分に、シンバルの刻みが必ず入りますね?
シンバルの8分音符の刻みは、テンポキープのためのモノサシとも言える動きですから、当然、意識はそこに傾きます。
同時に、ダブルアクションを連続して行なうことにも意識は多く使うし、筋力も使います。
そうなると、シンバルの刻みもあるダブルアクションの1打目をどうしても強くキックしてしまいがちになる。
結果、2打目の音量が落ちてしまう、ということですね。
特に、シンバルの刻みを意識するあまり、そのショットが強すぎると、同じタイミングでキックする音も大きくしてしまいます。
 対処法としては、ダブルアクションの練習量を増やして、筋力も上げて、精度を増すことももちろんですが、それに加えて、「リズムパターンにおける3点の音量バランス」ということも再考してください。
ここで言う「3点」とは、スネア、バスドラム、ハイハット(ライドシンバル)のことです。
バスドラムのキックと、スネアの音量は、ある程度しっかりしたものが必要です。
音量というより、音のキレ=抜けの良さ、ということでしょうか。
 バスドラムは、低い音なので元々アタックが目立たない。ビーターの打面に当たる部分の性質や形状を見てもそうです。
また、バスドラム自体も大きいですから、ある程度強くキックしないと、バスドラム自体がよく鳴ってくれません。
また、スネアの2、4拍のショットは、4拍子において2、4拍を強く感じてノルということを表すためにも、バスドラムと同等の音量=音の強さは必要、と考えるべきでしょう。
 そして、シンバルなのですが、このシンバルの刻みの音量を、普段から抑えて叩く、つまり、軽めに叩いておく、ということが対処法となります。
シンバルは、音質が元々「高音」の金属音ですから、力を入れて叩かなくても音は聞こえやすいわけです。
自分の標準の音量が小さめ、つまり、ショットとして軽めであれば、それに揃えるように今回のダブルアクションの1打目を軽くキックしやすくなり、その分2打目をより強くキックしやすくなります。
ただし、軽くショット、と言っても、ふわりふわりと叩くのではなく、振り幅は小さめでも、手首と指を使って、ピュッピュッと振ることを心がけましょう。

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2015年02月28日発行第557号掲載


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