Beat46・WEBドラム教室[19-40]

【バスドラムのダブルアクション03-06】


 前号の続きです。
 「スネアかバスドラムの一方に意識が傾き過ぎると、もう一方の動きが狂いやすい。」と前号で述べました。
今回のフレーズで言うならば、まずバスドラムをナシにて、両手の動きだけの形がしっかり自分のものになっていないと、バスドラムを加えた場合に、両手の動きはさらに狂いやすくなります。
 また一方で、バスドラムのダブルアクションもきっちり出来ていないと、両手の動きを伴った場合に、なおさらダブルアクションが上手く出来なくなる。
「バスドラムの動きがスネアのショットに影響されやすい。」とも前号で述べましたが、これは通常、スネアは利き手とは違う方の手でコントロール=ショットしますから、スネアのショットが遅れたり、上手く叩けないことで、そのスネアのショットに意識が傾きやすくなり、結果バスドラムのキックのコントロールに影響が出やすくなる、ということです。
『上手くコントロール出来ない部位の方に意識が傾きやすい』ので、スネアに意識が傾くことにより、バスドラムが影響されやすい、ということです。
しかし、意識がどちらかに偏った結果、もう一方が影響を受ける、という意味では、逆にスネアがバスドラムに影響されて上手く出来なくなることもある、ということですね。
 とにかく、両手は両手だけの動き、キックはキック単独で、それぞれがしっかり出来るようになっていること、自分のものになっていること、これがクリアされていなければ、手足を組み合わせても出来ない、ということですね。
 では、自分のものになっている、とは、どの程度のレベルを言うのか?、というと、ラクに継続出来るテンポ=速さにおいて、テンポキープがしっかり出来ること。
また、演奏しようとするテンポの+20(この数値はテンポを表す数値:1分間に4分音符を何回=何個演奏するかという意味)程度の速さで、手、足個別に、手足組み合わせて、の両方が出来ている、という程度のレベルです。
 また、以前にも述べたことはありますが、人間の神経は脳から腕、手に向かう神経が、首の部分で一度交差して左右それぞれに伸びていると言われます。
よって、両手をクロスハンドにすることで、末端の手先〜指に行くまでに、2度交差するので、脳みそが混乱してしまってコントロールしにくくなる、とも考えられます。
よって、上手く出来ない時は、刻みをハイハットではなく、ライドシンバルにしてやってみる、というのもプロセスを踏む良い方法と言えるでしょう。
 次回に続きます。

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2015年02月14日発行第555号掲載


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