Beat46・WEBドラム教室[19-39]

【バスドラムのダブルアクション03-05】


 今回は、前号前々号の形の発展形を紹介します。
 譜面を見てください。
拍のアタマ+16分音符3、4つ目のダブルアクション、というキックの形に、スネアドラムの16分音符ウラのショットを加えた形ですね。
ポイントは2拍目から3拍目にかけて、ということです。
ハイハットの刻みをキープしつつ、その間に左手でスネアのショットを入れますが、この形は、「バスドラムのキックがスネアのショットに影響されやすい」ものであり、それでいて、よく使われる形、でもあります。
 おさらいをする意味で、まずバスドラムのキックはナシにして、両手だけで演奏してみてください。
その際、スネアドラムは、2、4拍アタマのショットと比べて、16分音符ウラのショットは音量を小さくして叩いてみましょう。
両手は交差した状態(=クロスハンド)ですから、16分音符ウラを叩く際に、スティックはあまり大きくは振れませんね?
ですから、2、4拍アタマの音との音量差は自然につきます。
そのことが演奏全体に表情をもたらします。
 この両手の動きが確実に出来た上で、キックを加えた方が上手く出来ると思います。
キックを加えた場合のポイントとして、2拍目のスネアの16分音符ウラの音が鳴った時点で、ビーターは確実に引き上がっていること。
これが遅れると、3拍目アタマのキックが遅れます。そのことが、その後のダブルアクションにも影響が出ますから、ここの部分は一番重要ですね。
 そしてその3拍目アタマのキックの音が鳴った時、当然スネアを打つスティックは振り上がった状態となっていなければ、次のスネアの16分音音符ウラのショットが遅れます。
さらに、その16分音符ウラの音が鳴った時には、ビーターは再び引き上げられた状態になっていないと、ダブルアクションの1打目が遅れる。
要するに2拍目のスネアの16分音符ウラから3拍目にかけては、スネアとビーターの動きが互い違いになる形であり、一方が打面に向かって動きながら、もう一方は逆方向に引き上げられて行く(戻されて行く)動きでなくてはならない。
スネアとキックで16分音符を連打する形であり、両手でシングルストロークで16分音符を叩く場合の左右のスティックの動きの関係と同じ、ということです。
両手で16分音符の連打をする場合、スティックの動きは止まることはないのが原則ですから、当然バスドラムのビーターも止めることはしない=オープン奏法でキック、ということになります。
 キックをする部分には、ハイハットの刻みもあるので、感覚はすぐにつかめるでしょう。
ただし、スネアかバスドラムかのどちらか一方に意識が傾き過ぎると、もう片方の動きが狂いやすいわけです。
そして、クロスハンドになっている場合はなおさらそうなりやすい。
冒頭で述べた、「バスドラムのキックがスネアのショットに影響されやすい」というふうになるのです。
 次回に続きます。

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2015年02月07日発行第554号掲載


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