Beat46・WEBドラム教室[19-38]

【バスドラムのダブルアクション03-04】


 前号からの続きです。
今回のバスドラムのキックにおいて、3拍目の拍のアタマをキックしたらビーターを「すぐに戻す」と述べましたが、当然ながらこれは次のダブルアクションをスムーズに行なうためです。
拍のアタマとダブルアクションの1打目の音とは、1拍目の8分音符の連打と同じ音符の間隔だし、多くの人は、テンポがゆっくりなら、拍のアタマのキックでビーターが打面で止まっても間に合う、と考えるでしょう。
確かにそうです。
 しかし、3拍目の部分が1拍目と決定的に違うのは、ダブルアクションが絡む、というこですよね。
そのダブルアクションにおいては、1打目は軽くキックすることで2打目がスムーズにキック出来るわけだから、音符の間隔は同じでも、明らかに1拍目の8分音符連打とは違うキックのあり方になるわけです。
ダブルアクションの1打目のキックは必然的にビーターはすぐ戻す、つまり、打面でビーターをバウンドさせる動きになるので、拍のアタマのキックもビーターをバウンドさせてすぐ戻す、というように、3拍目はキックとキックの間はすべて共通した動き、ビーターの動きを同じにした方がスムーズに演奏出来るでしょう。
 仮に、3拍目アタマのキックで、ビーターを打面で止めてしまった場合、次のダブルアクションの1打目を軽くキック、というコントロールがやりにくくなるはずです。
軽くキック=音量を抑える方法としては、ビーターの戻しの幅を小さくする、という方法もありますが、そのやりかたで1打目の音量を抑えられたとしても、ビーターの戻る勢いはつけられませんから、2打目を強くキックしにくくなり、ダブルアクションが上手くいかない可能性が高い。
やはり勢い良くバウンドさせ、ビーターが戻った状態でわずかでも止まる時間を作り、足先にかける力、ウエイトを軽くしてキックする方が断然やりやすい筈です。
 ビーターをすぐに戻す、打面でバウンドさせる、とはつまり「オープン奏法」なわけです。
オープン奏法の方がバスドラムの音の鳴りも格段に上がりますし、普段ビーターを打面で止めるキックの仕方をやってる人も、今回のようなフレーズをきっかけに、オープン奏法へと移行していけたら良いと思います。
そういう意味で、1拍目の8分音符の連打も、テンポに関わらず、1打目=拍のアタマのキックでビーターをバウンドさせてすぐに戻す、という形で練習してみてください。

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2015年01月31日発行第553号掲載


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