Beat46・WEBドラム教室[19-28]

【バスドラムのダブルアクション02-10】


 さて、前号に於いて、「音を出すタイミングよりも16分音符1個分手前で引き上げた状態を作る。」ということについて、掘り下げて解説します。
このことは、以前にも解説したかもしれませんが、重要なことですので、重複することを前提に述べます。
 「16分音符1個分手前で・・・」とはどういうことかというと、例えば、拍のアタマで音を出すためのスティックの動きで言えば、その一拍前の16分音符4つ目のタイミングでスティックは振り上がり切っている、ということになります。
また、前号に於いて、手のショットで左右どちらで打つのか、ということも、明確に指定していましたね?
この、振り上がり切っている状態になる(これ以上は上がらず、後は振り下ろしに移行する、スティックの動きの方向が切り替わるところ=頂点、という意味です。)タイミング、そして、左右どちらで打つのかという手順、の2つは、「シングルストロークによる連打の動き」を基本とした考え方です。
右利きの場合、16分音符の連打は、利き手である右手から始めて、RLRL・・・となりますね? 16分音符の1、3個目は右手で、2、4個目は左手で叩くことになります。
 今回の譜面上では、16分音符の1個目と4個目を叩くわけだから、RKKLRKKL(K=キック)・・・となります。
拍をまたぐスネアの連打の部分はLRと左手からの手順になります。
シングルストロークで連打する場合、左右どちらか一方のスティックが音を出した瞬間、もう片方は頂点に上がっていますね? そしてそこから振り下ろす時に、もう片方は振り上げられ、音が鳴った時には頂点へ・・・という繰り返しの動きになりますね?
16分音符の音が1つ鳴った時に、もう片方は頂点に達していて、そこから次の16分音符を鳴らすわけだから、頂点に達するタイミングは、常に16分音符1個分手前、なわけです。
16分音符の連打、つまり、16分音符すべてを叩き続ける時は、スティックの上下運動は止まらずに繰り返されます。
 しかし、今回の形では、16分音符の2、3個目はバスドラムで鳴らし、手のショットは16分音符1個目と4個目のみだから、4個目を叩くスティック(左手)は1つ前の3個目=キックの2打目で頂点に、1個を叩くスティック(右手)は1つ前の前の拍の4個目=左手が4個目を鳴らしたのと同じタイミングで頂点に、それぞれ達していなくてはならず、また、右手も左手も、次のショットまでに時間(16分音符2個分)が空くので、頂点に達するまでの振り上げの動きと、頂点に達するタイミングを明確にするために、振り下ろした状態で止めておこう、というわけです。
 次回に続きます。

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2014年11月22日発行第543号掲載


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